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アイファに入塾した生徒さんたちの所属する代表的な大学の留年比較をしたいと思います(2→3年の留年数に絞ります)。

薬学部では、2年次の進級が最も厳しいです。

各大学毎の比較をしてみましょう(3年に上がれなかった生徒数です)。これらは噂・評判の類ではなく、現実の数字です。

東海地方&関西地方&関東地方の薬学部留年数を比較してみますと。。。(  )は2年生の学年の人数。

①名城大学…50名(300名中)
愛知学院大学…50名(150名中)
金城学院大学…5名(150名中)
④鈴鹿医療科学大学…非公表(100名中)
⑤岐阜薬科大学…10名(100名中)
大阪薬科大学…50名程度(300名程度中)
⑦京都薬科大学…50~70名(400名程度中)
⑧大阪大谷大学→非公表(110名程度中)
⑨兵庫医療大学…約40名(150名中)
武庫川女子大学…約50人(200名中)
⑪同志社女子大学…約10人(124名中)
⑫姫路獨協大学…20人
⑬横浜薬科大学…約60人(300人名中)
⑭昭和大学…約30名(約200名中)

①の名城は、例年50人程度を留年させています。しかし母体数が300名ですから、6人に1人が留年する計算になります。

②の学院は、例年は40名程度でしたが、2018は50名となりました!3人に1人が留年する計算となり、恐らく東海地方では、最も多く留年している計算になります。3つ理由があるでしょう。1つは、それだけ留年させているということは、2019年から国試が完全相対評価になったのが、影響しているのではないかと思われます。2つ目に、この留年が多い大きな理由として、学院の定期テストが、教科によっては国試よりも難しいことが挙げられます。つまり落単する生徒の数が桁違いに多い→結果として大量の留年が出るという図式です。学院に関しては、たかが定期テストではなく、定期テストの方が国試よりも難しい教科があるので、ご注意!という認識を持つべきです(名古屋市立大学、名城大学よりはるかに難しいです)。特に分子生物でしょうか。薬理系は連番教科で教科の数が多いため、一旦落とすと、上にも薬理があり、分量が多すぎ、対策できずに落単→留年のパターンがあります。3番目の理由として、過去問が、他の大学と比べて、非常に入手が難しい。。。学院では、留年数が多いため、お互いに蹴落としあう図式になっていて、本試で過去問は限られた中でしか流通しません。再試になると、なんとか回るのが例年のパターンです。クラブに入っていないかったりすると、全く過去問が入手できない→落単→留年のパターン。当予備校の生徒が、今まで全て失敗なく進級できているのは、この過去問のストックがきちんとしているのも大きいでしょう。過去問が入手できない生徒が、アイファではちゃんと入手できるのです。塾に入って、留年を未然に防いだ方がどれだけよいでしょうか?1学年に在籍可能な期間は、2年まで。2年目だめなら、退学・放校です。この50人の留年生の中には、相当悲惨な結末にあう生徒も含まれているだろう。

③の金城は、5名。。。なぜでしょうか?①や②と比較すると、あまりの少なさに驚きを覚えます。。。関西の⑩武庫川女子大学と比較してみて下さい。武庫川は200人中50人が留年します。金城では、CBTや卒業試験で大量に落とすのでしょうか?このままで大丈夫でしょうか?以前は10名程度はいたと思いますが。他大学が留年数を増やす中、なぜか留年数を減らしています。関西の武庫川女子大学でも、50人留年がいます。他大学が留年数を増やすのは、国試率を上げるためであり、金城が留年数を減らしているのは、「他薬学部と違い、うちは女子大だから、留年がほぼなく安全です」というイメージを植え付け、たくさんの入学生を欲しいからではないでしょうか?しかし、もし留年を限りなく抑えた状態で、国試を受けたら、大量に国試浪人が出るのは明らかです。実際、金城の国試を大きく、落としているのは国試浪人生の存在です(現役の合格率は悪くありません)。これはあまり言えませんが、金城の国試浪人は、基本学力が全然足りないため、2浪以上になると、全然合格しなくなります。つまり「薬学部を卒業したのに、薬剤師になれない」というあのパターンになってしまうのです(金城で2浪以上になると、そうなる可能性大です)。実際、2014年に薬剤師国家試験が急激に難しくなり、金城は誰も落とさないまま受験したら、国試の結果は屈辱の38%でした!あれが再びある可能性があります(2019年度から完全相対評価になりました。上位層が頑張って平均点を上げたら、65%を得点していても、合格できないのです)。そうならないために、以前やったように、卒試で半分落とす方法をとるかもしれません(今後はそれ以上落とすかもしれません)。金城は2,3年の有機化学の授業が緩いため、本質的な学力がないまま進級している方が多い印象です。結局、進級が緩い分、卒業試験で大量に落とされるなど、大変なことになってしまいます。

④の鈴鹿は、非公表。なぜでしょうか?留年者や退学者により、母体数が減っているからでしょうか?怪しさがあります。今のままでいくと、壊滅的なほどに留年を出さないと、国試の一応見栄えのよい合格率は出せなくなるのかもしれません。留年数は公表できないほど、多いはずです。 2019から国試は相対評価になり、2020はその二年目になります。今までの流れを見ていると、システムが変わると、一年目は様子見、二年目は思いっきり難化させたり、合格率を下げるというのが、流れとなっているため、愛知学院が留年を大量に出しているのは、むしろ現状を正しく認識しているように思われます(2020年の国試受験生は大変でしょう)。つまり愛知学院は、進級できる=国試合格という名城の正当な流れを汲んでいるように思えます。むしろ金城の留年数の低さはおかしいと思えます。鈴鹿の非公表はありえません。

⑤の岐阜薬科大学は、10名。。。驚きですね。。。あの岐阜薬科でこれほど留年数がいるとは。新カリキュラムで、スパルタなカリキュラムになってしまいました。国家試験合格100%を目指しているのでしょうか?持ち越しは3科目まで。本試で30点以下だと再試は受けられない。3年の薬理の授業では、青本の薬理がテキストになっているなど、私立以上に厳しいですね。岐阜薬科のように、元々優秀な国公立で、これほど進級を厳しくしてしまった時に中堅以下の私立大学は、岐阜薬科と国試で戦う運命にあることを理解しなくてはなりません。私は岐阜薬科は薬剤師国家試験の合格100%を狙っていると思います。今の国試は完全相対評価になったので、岐阜薬科のような大学が、大きく平均点を引き上げてしまうのは、容易に考えられます。他の国公立でもスパルタなカリキュラムを採用する大学が増え、このような優秀&進級が厳しい大学が、薬剤師免許をごっそり取って言ってしまうのはあり得るかもしれません。しかも国公立大学の卒業生が就職するのは、ほとんどが製薬会社。。。つまり薬剤師免許がなくても就職できるのです。彼らが会社に勤務している間は、免許は塩漬け状態です。当然国は、「~年には、すでに~人の薬剤師免許を出してました」という一律的、画一的な見方しかしませんから、塩漬けされていようがされていまいが、免許を出したという事実は変わらないと見るのです。相対評価になってしまった以上、上位層に頑張られて、平均点を上げられた日には、太刀打ちする術がないことを、中堅以下の私立大学は理解しなければなりません。

⑥の大阪薬科は母体数が大きいですね。1/6の割合です。今(2019)の2年から下が新カリキュラムの学年ですから、留年は劇的に増えていきます。進級の基準が激しく難化しました。今の段階で、大阪薬科の中だけで、学年毎に留年数を出すと、当然1年が最高数となっています。来年は2年が最高の留年数となるでしょう(恐らく60人ぐらいでしょうか)。今の1,2年は旧カリキュラムとは全く変わってしまったんだ、という認識を持たなくてはいけません

⑦の京都薬科は、関西の優秀な薬科大学。分母に対して考えると、確かに留年数は多いですが、比較的少ないと言えます(1/8強の割合。学院の1/3とはえらい違いですね!)京都薬科大学では、前期、後期の再試験が、それぞれ5個まで(選択科目はここには含まれない)と決められています。また、再試験に落ちてしまった場合は、次の年にもう一度その試験を受けられる試験制度が存在します(これを「再々試験」と呼びます)。この試験制度を使える科目数は、1、3、4年次は1年間で4つ。2年次のみ2つとなっています。この試験でも落ちてしまった場合は留年となります。

大阪大谷大学は、約110名中50人留年。。。ちなみに卒業試験も50人落とします。。。大阪大谷大学の留年表記は悪質です。最低在学年数6年を超えた学生を留年者数としてカウントするため、どこかで留年したとしても、6年たつまでは留年数としてカウントされず、一見留年数が少ないように見えるのです。ホームページ上では、2019年において、在学する留年者数は73人となっていますが、これは6年を超えて、まだ在籍している生徒の数なのです。表記の仕方としては悪質で、留年数を少なく見せる方法にたけています。三重県の鈴鹿と似た感じがします。卒業生の方にお聞きしたら、将来つぶれる大学と内部で冗談交じりに言われているそうです。偏差値は40です(河合塾調べ)。大阪薬科は関西地区にある12の薬学部のうち、ランキング10位です(下は兵庫医療大学37.5、姫路獨協大学35です。)大阪大谷大学は、今後どうなるのでしょうか?今後偏差値の低い大学は、抜本的なことをしない限り、将来はない気がします。

⑨兵庫医療大学は、偏差値37.5(河合塾調べ)ということもあり、関西圏の薬学部の中ではかなり留年率は高い方です。3年から4年次もある程度、留年するため、結局6年間、留年せず進級できる人は、半分くらいです。理由はやはり、進級基準が厳しいからで、その学年の全教科の単位を取得しないと、進級できないためです。自ら限界を感じ、退学を選ぶ生徒も多い学校です。
有機化学や天然薬用物を落単する人が多い印象です。

⑩武庫川女子大学は、約200人中50人が留年。。。25%の留年率です。高いですね。それも毎年留年数がこれから増えてゆくそうです(今年は80人以上留年しそうだという裏情報があります)。女子大だからと言って、進級の甘い金城学院と違います(金城は、できない生徒は、最後にずばっと落とされます。怖いですね。)ストレート進級が45%以下の状態です。4科目までは持ち越し進級できますが、5科目を取ったら即留年決定です。一番の問題は、武庫川は女子大で、留年者が多いということもあるのか、過去問を入手するのが難しいことです。女子大特有の陰湿さがあり、友達に過去問を渡したがらない雰囲気が濃厚な学校です。アイファには、過去のデータ&過去問があります。興味を持つ方はお電話でお問合せ下さい。

⑪同志社女子大学の、留年数は少ないですが、この10人は留年をどの学年でも繰り返し、退学になってしまうような方々です。システムを見ると非常に厳しく、2年の有機化学Ⅱ(前期科目)は、範囲が恐ろしく広く、他の大学(例えば大阪薬科大学で3年生前期に履修する内容まで含まれています)とは比較になりません。有機化学の過去問を見ると、大問数が多く、反応機構を書く問題なので、難易度は高いです。やはり有機を本試で落とす生徒が多く、再試験がないため(上の学年が本試験を落とし過ぎたため、有機化学のみ再試が廃止に...)そのまま落単します。

⑫姫路獨協大学は、2年の留年数は20名ですが、一学年の定員が極端に少ない大学です(ちなみに募集定員は150人)。国試の実績が悲惨であるため、誰も入学したがらないからです。2020年一年の入学者数がなんと34名!経営的に大丈夫なんでしょうか?現在でも姫路の国試合格して薬剤師になれるのは、35%程度と言われています。しかし、姫路では現在でも、低学年になればなるほど、入学定員の数が減っているため、指導が成立せず、今後さらに国試合格者は少なくなるのではないでしょうか。予備校で個別指導を受けながら進級するなら、分かりますが、自力で進級するとしたら、国試は相対評価ですから、悲惨な目になるでしょう。

以下の姫路の入学人数の現象を見て、どう考えられますか?

〇令和2年・・・34名
・・・
〇平成29人・・・入学数73人
〇平成28年・・・入学数49名
〇平成27年・・・入学数60人
〇平成26年・・・入学数85人

今年令和2年の入学者数は、34名ですよ!この激減している理由は!?ちなみに、標準修業年限卒業率(%)は、33.3~49.3%(ストレートに進級できる率)。姫路は、今後入学数を増やせないなら、薬学部の経営が厳しくなる可能性ありかもしれませんね。「来年何人入学するか」それが見ものです。

⑬横浜薬科大学は、神奈川県唯一の(2020年の4月から湘南医療大学がスタートしますから、唯一ではなくなったしまいますが)薬学部単科大学です。偏差値は45で、ほぼ関東地方で合格しなかった方が行く大学になってしまっています。
本試の合格点は60点。持ち越しは1年は7単位まで、2年は5単位までとなっています。教授たちも試験に出題するところを、授業で指定していますが、それでも基礎学力が足りなくて、落単する生徒が後を絶ちません。横浜薬科の留年数は今後激増すると思われます。2019年度の卒業試験の結果が出たばかりですが、その結果が驚愕的なものです。前年度までは定員約300人中245人が合格していました(合格率81%)。それまでもほぼ同じ成績でした。ところが今年の卒業試験の結果はなんと51%!つまり300人中170人しか合格していないのです。この卒業試験の結果、大量の生徒が6年をもう一度することになりましたが、卒業試験に落ちた方々は、なんらかの対策をしない限り、今後薬剤師になれない可能性も濃厚になってきました。一番の問題は来年の国試から新カリキュラムになってしまうことです。つまり今年より、来年の卒業試験のほうがはるかに難しくなってしまう可能性があるのです(新課程ですからね。今年卒試を落とした方はどうするのでしょうね?まさかこんなに卒試が難化すると思っていなかったでしょう。しかし今年は完全相対評価になり2年目、しかも来年から新カリキュラムということを考えると、今年の国試、来年の国試は今まででありえないほど難化するのでは?というのは想定できたはずです)。卒業試験にパスできずに、6回生を何度も繰り返して、退学になってしまったり、なんとか卒業できても、新課程の難易度の高い国試に何度も落ちて、あきらめてしまう可能性があるのです。やはり完全相対評価というのは、底辺大学には厳しい。。。なんせ薬学部は偏差値で見ると、トップは70、底辺は35なのです。国試の難易度はトップに合わせられます。合格枠は決まっていて、得点の高い方から合格になります。ということは、底辺大学の方がいくら頑張っても、それ以上に上位大学が頑張り、平均点を引き上げたら、不合格になるということです。そのような無茶苦茶なことがまもなく国試で起こるわけですね。分かりやすく例えると、駿台ハイレベル模試を偏差値70から35の高校の生徒が受けたとして、上位から枠が決まっていて、上からとるとしたら(60~65%程度)、どんな結果が出るでしょうか?ということですね。

⑭昭和大学は、比較的優秀な大学ですが、学部長が変わってから、留年数が増えています。1年時の留年数は、14人/200人、2年時には、30人/200人です。昭和は、医療系しか学部がないのですが、1年時には、優れたコミュニケーションの取れる人材を育成するという意味で、全員が寮生活になります。医学部、歯学部、薬学部の学生が、共同生活をするのですが、コミュニケーションの問題が大きく、相性が良い場合はいいのですが、そうでない場合には、人間関係で苦労する可能性があります。進級するには全教科をパスさせなくてはならず、進級するには、なかなか厳しい大学と言えます。しかし、進級していけば、ほぼ国試にパスできるので、いい大学と言えるのではないでしょうか。ちなみに、学部は異なりますが、私的な意見ですが、昭和大学の歯学部は、歯学部の中で最もコスパのよい大学ではないでしょうか?

結局、絶対評価から相対評価に移行していくと、上位に有利で、下位に不利な仕組みが出来てしまうのです。

現在は、国家試験では、225点獲得者は全員合格。ただし大きく難化して、225点を上回るものが少ない場合は、相対評価を行い、一定人数の薬剤師を確保すする(一定人数の条件は非公表)。この場合は、225点以下でも合格者が発生します。第106回からは、新カリキュラムになり、完全相対評価になることが決定しています。

再試・追試を受けるにしても、どうしてもその年に留年すると分かれば、休学するのもある意味、有効ではあるのではないでしょうか?予備校に通うなりして、体制を再度整えればよいのです。

最後に、絶対→相対評価に移行して、どうなったかと言うと、大学入試の偏差値の高い大学ほど有利な状況が生まれつつあるということです。上位、中位、下位と大学偏差値ごとに分けると、上位が独占、中位はスパルタ式に鍛えられ(ここは期待される分厳しくされるでしょう)、下位は留年だらけにして、何とかしてストレートで受験させないようにするのが、大学側の今後の指針でしょう。「上位が有利で、下位を食う」のが相対評価の形だからです。もはや資格試験ではなく、選抜試験になってしまったのです。

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