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お問合せの特に多い愛知学院2年の後期の定期テスト(本試&再試)の講評です。

定期試験の対策は、ただやみくもに勉強するだけでなく、データを知った上で対策する必要があります。

前期と比較すると、後期は試験の難易度&分量ともに大きくレベルアップします。ですから、後期で多くの生徒が落とす結果になってしまうのです。

(教科毎の講評)

プライバシー保護のため、先生のお名前はイニシャルになっています。

機能形態Ⅱ
本試験は、H25年度の問題からよく出題されていました。再試は本試より難易度高い。今年で恐らく先生が変わる。

生体代謝学
本試験は難しく、55点合格ですが、161人中27人しか合格していません。再試は、本試で出題された問題2問+新たな問題でした。

生体有機化学
本試験は、演習プリントを完璧にしていれば、合格できると思われます。再試は本試と似た傾向でした。再試は、簡単になるという噂でしたが、再試を見てみると、簡単になった印象はありませんでした。

微生物学
再試験は難しいと聞いていましたが、むしろ再試の方が簡単でした。

薬物作用学
本試も再試もどちらも40点合格で、範囲が膨大なので、早めに対策するべきです。再試は、本試より難しく、記述問題が増えるようです。

免疫
本試は授業プリントをきちんと理解できていないと、合格できないと思います。再試は、本試で出題された記述とほぼ同じで、説明文に対して、語句を答える問題(過去問やっておけば大丈夫)が出題されました。

機器分析
本試は、今までの過去問と傾向が違いました。先生が授業中に、「ここ覚えなくても良いよ」と言ったところからも、普通に出題されていました。再試は、I先生の範囲は、本試に似た問題でした。Y先生の部分は、本試では記号問題だったのに対して、再試は、記述問題に変わっていました。本試の方が簡単な印象でした。

「名古屋、大阪、横浜にアイファがあるのに、中国地方にはないのですか?」というお問合せをたくさん頂きました。

広島国際大学、福山大学、安田女子大学は、本当に留年が多く、SOSのお電話がたくさんあります。

現在、広島校を計画しています。

広島駅のあたりに出す予定です。

ただし、現在、他の校舎で忙しいため、少し遅れる可能性があります。

すでに新規の生徒さんが、ぞくぞくと入塾されています。まだ再試が終わっていない大学が多い中、「恐らく留年してしまうだろう」、「進級はギリギリできるがこのままでは不安」、「卒試が急激に難しくなったから指導して欲しい」、「相対評価になり、不安」など、今入塾される方のご要望は多岐に渡ります。

2月末の2020年度前期募集の開始までには、かなり人数枠が減ってしまうと思われます。

全ての皆様をお迎えしたいのですが、当予備校にも当然キャパシティがあります。1人の講師につき担当できる生徒は4人までなど、いろんな条件があるので、手放しで全ての方をお迎えすることができません。

2020年度は、限られた枠の募集とさせてもらうことになりました(例年の3割減の定員)。

定員になり次第終了となります。

もし当予備校に入塾できなかったら、家庭教師センターや他塾などもあたられることもお勧め致します。

次回の募集は後期募集9/1~になります。

申訳ございません。

代表

再試対策で予想以上の方がアイファに入塾されました。

2020年2月の終わり頃から、2020年度前期新規募集を開始しますが、例年よりも、定員を3割減らす予定をしています。再試対策で予定していたよりも多く入塾されたからです。

 定員になり次第受付終了となります。受付終了後に入塾ご希望の方は、9月からの後期の募集にお申込みとなります。

ご報告です。

当初2/1に、2021年度の前期募集開始としていましたが、現在再試対策で入塾される方が想定していた以上にはるかに多く、2月の中~下旬募集開始とします。 申し訳ございません

また現在再試対策の個別面談&体験授業は、少しお待ち頂くこととなります。ご了承下さい

以下が本年度の名城3年で特に難しい後期試験(本試)の貴重な情報です(※有機薬化学3演習は、前期の有機薬化学3の振り返りの科目)。名城の方は、今後の参考にして下さい(先生の名前は、プライバシーのためイニシャルにしてあります。)。

大学毎の情報は、自分たちだけで隠しておいても価値はありません。共有して、助け合うことが必要です。当予備校では、そのポリシーで、積極的にデータを公表しています。


生物有機化学
平均65
S先生

レポート点40点
テスト60点
マーク18問+記述

去年は全て記述でしたが、今年はマークと記述両方ともありました。
過去問のマーク問題より難。
基本的に授業問題ベースに作られています。

コハク酸 シュウ酸、の構造を選ぶ問題等、
構造を覚えてないと解けない問題がありました。

薬理5 K先生 平均47
昨年よりは簡単になっていました。

試験で100%ですが
必修薬物というテストで加点あり(点数不明)
本試験120点満点らしいという情報も聞いたことあります。

問題の分量が多いので時間内に全部解き終わるのが難しいですね。
難易度は去年よりも易しいです。
旧カリキュラムの過去問と重複しますが。記述増えてるので時間かかりました。

利尿薬と浮腫
腎不全 ckd ネフローゼ症候群 など
機能性ディスペプシア
過敏性腸症候群
潰瘍性大腸炎、クローン病
抗体医薬品
ベクター、プラスミド

薬理6 K先生 平均68

合格率79.1%(非留年生は、83.9%が合格しましたが、留年生の合格率は、53.3%でした。)

定期試験のみで評価
マーク30%
穴埋め記述70%

1.
扁桃炎、中耳炎
mrsaの治療薬
肺炎球菌、インフルエンザ菌
A群β溶連菌
急性糸球体腎炎のⅢ型アレルギーの機序

やや難しいと思います。

2.真菌感染症と治療薬
過去問と類似した問題でした。

3.肝炎の治療ガイドライン
(ここが盲点だったと思います。)

以下マーク

抗菌薬構造、←新傾向問題ですが類推すれば解けました。国試でも出るので大事だと思います。

抗菌薬作用機序 例年通り
正誤問題 

有機薬化学3演習・・・前期の有機薬化学3の振り返りの科目

有機薬化学
平均79
K先生
小テスト4回を40点 最終テスト60点
又は
最終テスト100%
で得点が高い方を採用

小テストと類似した問題です。
酸性度、反応が進行するか否かの問題は他の単元を理解する為にも重要だと思います。

新カリキュラムは1,2年で定期試験の傾向が大きく変わっているのは当然ですが、本年度から、3年生でも大きく変わってきています。驚きですね。3年だと、半分ほどの教科の傾向が変わってきています。保護者のリクエストで定期試験のオンライン化は、昨年より実施されるようになったわけですが、本当に余計なことをしてくれました。過去問はこっそりと入手するから、教授たちも傾向を変える必要がなく、生徒も美味しい思いができたわけですが、大阪薬科では、それが通用しなくなってきています。今年の1、2年の留年数はまた過去最高になるかもしれませんね。

以下に、後期の本試で傾向がどう変わったか、列挙してみます。

薬理学3・・・今までは、記述問題でしたが、本年度は予告なしにマーク式問題となりました。記述問題では、文章量が多いですが、それをマル覚えすれば合格できます。しかし、マーク式になったので、授業内容を、幅広く復習する必要が出てきました。

病態生化学・・・今までは、過去問通りで、ほとんど本試験で合格していました。今年はやや記述問題が多くなり、且つ過去問に出題されていない範囲を多めに出していたので、合格率は低くなりました。合格率7割程度。

免疫学・・・特にこれといって変更はありません。例年通り難しいですね。合格率3割程度。

製剤学・・・記述問題+選択問題の問題構成です。過去問を捻った問題で、非常に難化。しかし合格ラインが下がったので、合格率は高め。

医薬品情報学&統計学・・・代表的な医薬品情報機関(PMDA)などしか、昨年は問われませんでしたが、今年は重箱の隅をつつくような問題が多かった印象です。統計に関しても難化。

有機化学3→3年生(持ち越しの受験者)、2年生ともに合格率は低めです。反応機構の問題では、板書に書いた通り書かないと、ほとんど点を貰えません。教科書しか見ていない人は例外なく、落とされます。合格率3割程度。

薬物治療薬・・・過去問と傾向が変わりました。過去問しか見ていない方は例外なく落ちています。

本日1/28日(火)愛知学院の本試の結果発表あり。再試は、2/3~12。約1週間の期間しかありません。持ち越しをしたくない方、あと1教科でも落とすと留年決定の方、今年留年したら退学になってしまう方など、今入塾される方は様々です。

アイファの環境がいいと、入塾される方が多いですね。プロ講師による完全個室個別指導(講師は生徒にきちんと目が届くように、1人の講師につき担当する生徒は3人まで/講師たちとの定期的な打ち合わせ実施)&生徒のプライバシー厳守&大学毎の過去問+予想問題&授業毎+教授たちに関する長年のデータの蓄積など。

以前から入塾されている方は、今頃再試もない/ほとんどないから、慌てることなく、ゆっくりとしている方ばかりですが、今から入塾される方になると、そうはいきません。モチベーションがしっかりとしている方のみを受け入れています。

本試の試験中から問い合わせが増え、終了後にも多くの体験授業。本日結果発表で、次々と電話にて、入塾依頼が相次いでいます。

(愛知学院2年で難しい科目&分野について(免疫学・微生物学))

免疫学・・・単純暗記だけでは対応できません。なぜ免疫反応が起きて、どのようなメカニズムで抗原を排除するかの仕組みを理解しないと、暗記しても知識が定着しません。

微生物学・・・情報によると、再試のレヴェルが上がるらしく、本試験で合格しないと厳しいでしょう。

生徒さんの中には、2,3年の同一学年を繰り返し、今年が2年目で、あと1教科パスすれば進級できるが、できなければ退学という方もいらっしゃいます(しかも多くの科目を本試で落としています。再試まであと1週間。。。)そのような方には、どの教科が確実にパスできるのかを、まず講師と分析して、すぐに毎日学習するべきです。

「生体成分代謝学」や「天然物化学」が確実にパスさせるならば狙い目と思われます。

・「代謝」は、糖、脂肪酸、アミノ酸に分けて、理解度の確認をアイファ講師作成のプリントを用いて行い、苦手な分野の内容を解説する予定です。

今年の本試験では、アミノ酸の内容が多く出題されていました。レジュメの枚数的には、糖の代謝や合成の割合が多いにも関わらず、レジュメの割合が少ないアミノ酸が多く出題されたため、比較的難易度が高いと感じた学生が多いのだと思われます。。
・アミノ酸のレジュメでは、アミノ酸は、分解されてアンモニアになるという中学生で学習するレヴェルの反応の深掘が多くの割合を割いていたため、基礎的な事項を理解した上で、反応の理由を暗記すれば、対応できる問題が多いのではと感じました。
・また脂肪酸についても、β酸化と脂肪酸合成は、真逆の反応であるので、脂肪酸合成のプロセスを理解すれば、自ずとβ酸化については対応可能です。ただβ酸化特有の問題としては、β酸化の結果、ATPがいくつ産生されるかなどの計算問題は練習の必要があります。

・「天然物化合物」は、以下のような傾向あります。
・化合物名ー合成経路ー基本骨格ー植物名をセットで覚えておかないと厳しい。
・代表的な化合物については、構造を暗記しておくとなおよい。
・配布されているレジュメの中で、□で囲って問題になっているところが問われていることが多い。
・生体由来の抗がん剤や、抗マラリア薬についても、問われていたが、はっきりとレジュメには書かれていないので、しっかり講義を聴いて、メモを取り、自分で調べ生理しておかないと解けないような応用問題だった。
・ただし今年の確認問題についての問題は簡単。

代謝と天然物化学に絞った理由としては、再試日程の後半にあること&アイファに入塾した学生さんの多くの自信があったこと、どこが取れていなかったのかなどの敗因が比較的理解されていたからです。

現在、個別再試対策に多くの方が申し込まれていますが、卒業試験・国試個別対策に関しても、体験授業のお申込みが増えてきました。

特に卒業試験に不安を感じ、個別対策を希望される方が多い印象です。

実は横浜校では、もう卒試・国試対策の個別講座は定員になっています(まだ募集をしていないのに!)が、随時空きが出来次第調整していく予定です(横浜薬科大学が、昨年までは80%だった卒試の合格率を今年急に55%にしたためでしょう。横浜薬科ではパニックになっています。来年どうするつもりでしょうね?)しかし横浜薬科のような事例は今後あちこちで見られるはずです(具体的には偏差値50以下の大学では当たり前のように実施される可能性あります。昨年の卒試が80%だったから、今年もそうだろう、と安直に考えるのは愚かです。今後の国試は本当に難化していくとしか考えられないのです。。。2020年の2月に行われる国試が実質旧カリキュラムの最後。そして今年は相対評価に切り替わって2年目(2年目に急に難しくなるパターンですね!)翌年からは新カリキュラム。今年落ちてしまった人は、自力では厳しいでしょうね。

完全相対評価に国試が切り替わってしまった以上、偏差値50以下の大学で、卒業試験で半数ほど落とされるのは珍しくなくなるでしょう。そうしないと、実績がでなくなるからです)(㊙実は、学部は違いますが、歯学部でも同じことが起きていて、朝日大学歯学部は今年卒業試験の結果は定員の半分しかパスしていません。薬学部は、上位層と下位層の学力差が大きくことなる&人数が歯学部とは比べものにならないくらい大きいため、今まで考えられなかったほど、国試が厳しくなる可能性があります。歯学部は開業医のご子息という狭い、人数も薬学部に比べると少ない、比較的裕福なご家庭のことなので、留年蔓延の事実はそれほど表ざたになっていませんが、薬学部でもそれがあちこちで起こるとなると、社会問題になる可能性もありますね。しかしそれはやむをえません。新設の薬学部を増やし過ぎたのですから。相対評価になった以上、国試にパスしない人は、永遠にパスできない可能性も出てきました。)

アイファの正式な卒試・国試対策は、2月1日に2020年度前期募集を開始しますので、そこで同時に開始したいと思います。

卒試・国試個別対策に関しては、例年より募集人数を減らす予定です。1人1人をよりケアするためです。

定員になり次第締め切ります。

アイファ教務

有機化学は、薬学部の学生として、身につけておくべき知識でありながら、多くの学生が不得意にしている教科の一つです。

今回は、京都薬科大学の有機化学に関して分析してみました。

以下の二つに分類されます。

1. 単純に学習すべき項目が膨大であること。

反応機構の書き方(矢印の向きや種類、構造式の書き方など)から始まり、簡単な酸塩基の中和反応・付加・脱離反応、さらに各官能基や複素環の性質や反応、そしてその際に必要な試薬や温度などの条件など、一夜漬けでは身につけることが難しい量の暗記が必要になってきます。当然、以前学習した知識をもとに、話がどんどん進んでいきます。そのため、日々コツコツと着実に知識を積み重ねることが大切です。

2. さらに、知識を組み合わせる必要があるということ。

たとえどんなに複雑な構造を持つ化合物で、複雑な反応をしているように見えても、テストで問われる範囲内でならば、単純な反応の組み合わせであることが、ほとんどです。ここで必要になってくるのは、この化合物に、この試薬を反応させると、この官能基あるいは、この二重結合が反応して、このように変化するのではないだろうか?という知識に基づく思考力です。そのような思考力を身につけるには、ただ暗記するのではなく、理解することが必要です。

3年生くらいで、有機化学が分からなくなる方は、恐らく一番初期に学んだ基本的な有機化学の性質を理解していないために、全ての反応を個々に覚える羽目になり、またなぜそのような反応になるのかという理由も分からないため、ただ丸暗記となり、量が膨大で覚えきれなくなってしまう方が多い印象です。そのような方は、今のうちに有機化学の復習をしておくことを強くお勧めします。さもないと、CBT、卒業試験で落ちるパターンが濃厚です。

正しい知識を知った上で、何度も復習・問題演習を繰り返すことが、最も必要であると言えます。