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よくお問合せ時に、タイトルの問いをされます。私は留年する前に、塾に入った方が絶対に合理的と考えます留年したら、一年間の学費をドブにポイ捨てです。それだけでなく、一度留年すると、学習環境が失われてしまうため、留年しやすくなってしまうのです。よく留年して見てから、入塾しますと言うかたがいらっしゃいますが、非常にもったいないと思います。お子様が学年で何番で、留年が前年度に何人あったかを考えるだけで、留年の可能性がだいたい分かると思います。

当初この薬学部を作った時に考えたのが、「留年する前に入塾して、一年留年するくらいなら、塾の学費でこれくらいかかっても、学力がついたし、安く済みましたね」でした。大学に留年して一年分払うくらいなら、極点に言えば、塾に同じ学費を払ってでも、留年を防いだほうがよいと私なら考えます(もちろんそこまで費用はかかりませんが)。しかし、よく考えてみれば、留年しそうな薬学部生にとって、マンツーマンの指導を受けることは得することしかないのが容易に分かります。なぜなら、「無事に進級=国家試験対策→薬剤師国家試験」という全く無駄のないレールに乗れるわけですから。薬剤師という退職のない、一生安泰な国家資格が手に入ります。しかし大学に留年して一年分払ったところで、何のリターンもありません。留年して入塾すると、大学と塾の二重払いになってしまいます。お金というのは、リターンがあるように使うのが上手な使い方なのです。大学に留年費を一年払ったところで何のリターンもありません。塾の費用はこなした分しか課金されない上に、学力が身につき、国家試験に合格する可能性が高くなっていくのです。ある意味、塾での学習=投資と考えることができます。

しかしふたを開けてみると、逆の現象が起きました。ほぼ80%の生徒さんが留年が決まってから入塾するのです。

これには理由がいくつか考えられます。一番大きな理由は、お子様が留年してみないと、塾に行く、と言わないことが大きい理由かもしれません。親の目線で見たら、早く塾には行って、留年を未然に防ぐのがベストと思っていても、本人が自分で留年するまでやる、と言い張ったら難しいでしょう。しかし、もしそうなら、親御さんは、お子さんに、「留年することで、大半のお友達が上に上がってしまうこと、モチベーションが落ちること、過去問が入手しにくくなることなどから、また留年してしまう可能性が増えてしまう」ことを辛抱強く教えるべきではないでしょうか。一年留年すると、学費一年分が吹っ飛びます。さらに一年社会に出ることが遅れるわけですから、給料一年分も吹っ飛びます。さらにキャリア、ノウハウもおじゃんになります。女性で、結婚を考えている方なら留年した分だけ、婚期が遅れることになります。何もメリットがありません。

塾に入るベストの時期はいつでしょうか?低学年であればあるほど良いと考えます。 例えば、愛知学院では昨年2→3年の進級が150人中50人もいるわけです。入学する時に同時に入塾しておくと、確実に留年を防ぐことができます。勉強は自分1人で抱えてしまうことがなく、塾の先生と相談しながら進めることができるため、心理的なゆとりが生まれます。基礎から固めることができるため、履修した範囲のCBTや国試の過去問を解くゆとりができます。基礎が分かるようになるため、大学の授業が分かるようになり、どんどん難易度の高い問題も解きたくなります。友達の質問に答えたり、教えたりできるようになります(教えることはベストの学習です)。友達と教えあいをすることにより、勉強のできる友人との関係も深まい、レベルの高い情報交換ができるようになります。またストレートに進級できるため、友達が失われないため、精神的にも安定します(これが留年してしまうと、同学年の友人との繋がりが失われてしまいます。いったん留年すると、留年しやすくなるのはこのためです。居場所がなくなります。)ゆとりがあるため、長期間の休みをゆっくりととることができ、今年は進級できるのだろうか?という心理的な負担感がなくなるため、親御さんにも塾に任せておけばよい、という気持ちの上のゆとりが生まれ、親子関係がよくなります。難易度が高いと言われる模擬試験を受けても、難なく問題が解けるようになります。

そのような万全な対策をしてきた(=確実な蓄積のある)生徒さんに、ただ過去問の丸暗記でパスしてきた他の方がかなうでしょうか?国試がどれだけ難化しようと、万全であると考えられます(歯科医師国家試験と違い、薬剤師国家試験の作成者側に意地悪な意図はありません。薬剤師国家試験は、基礎がちゃんと分かっているかを問う、しごくオーソドックスな試験です。)

もし留年したなら、今後はストレートでいくために塾に通うことは間違いなく価値はあります。しかしベストは留年を未然に防ぐことではないでしょうか?合理的に考え&行動すべきです。