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さて、本試が終わりました。これから再&追試です。参考にして下さい(プライバシー保護のため、先生のお名前はイニシャルになっています)。

名城大学(薬学部)の定期試験の過去問は、毎年ストックしています。さらに教科毎に、分析して、出題者ごとに傾向&出題ポイントを抽出しています。個別指導の際には、過去問をベースにして、きめ細やかな指導が行われます。

名城大学(薬学部)の(2)&3年生がよく落とす科目の本試のデータを簡潔にまとめてみました(3年前期が中心です)。

必修教科(3年前期)
薬物動態Ⅱ  学年平均69点
→急速または定速静注、繰り返し投与、非線形の薬物動態の範囲でミカエリスメンテン式を用いる問題は、毎年のように出ると思います。経口投与は、繰り返し投与時の定常状態の平均血中濃度について、よく聞かれます。公式を当てはめるだけでなく、国試と似たような問題で、グラフを読み取った上で、グラフを読み取った上で、考える問題もあります。
→計算だけでなく、マークの問題も3問ほどありました(理論問題で正しいものを選ぶ問題)。
→変更点は、条件を与えられた上で、グラフを書く問題が、2問増えたぐらいです。

感染予防学  学年平均61.7点 →非留年生は63.2%が合格しましたが(昨年度86.5%)。昨年と同じ試験範囲&難易度に関わらず、昨年度より現在の3年は学力が低い(留年生の合格率は47.5%(昨年は41.9%)。)

(K先生担当分)…やや易化
穴埋め、説明、マーク問題

感染症の類型などはプリントを覚えれば大丈夫ですが、病原体が細菌で、、など条件足して絞って聞いてくるので日頃の勉強から自分で絞って確認する必要あります

ワクチンを打つ回数については定期接種だけ覚えれば良くて、中でも1回接種、2回接種ぐらいは聞かれるので覚えておいたほうが良いです
任意接種、定期接種、生ワクチン、不活化ワクチンなどの分類、

母体からの抗体の移行は講義であまり触れてなかったと思うのですが記述で出ました
一応過去の科目の免疫学の範囲ではあります

血液製剤の分野は過去出された問題と似たような傾向で出やすいです

血液製剤の分類、有効期間、保存条件(温度など
どのような疾患に使うのか、
白血球を除去するのに必要な放射線の線量
放射線照射する理由、

血清学的検査とNAT 、
その対象となる病原体←新傾向問題

だいたいこんな感じです

記述が3問ほど

マーク問題10問ほどあり←授業で配布した過去の国試問題ベース

(U先生担当分)…例年通り〜やや難?
語句穴埋めまたは説明

ほぼプリントの文章ベースに出題
穴埋めを好んで出す傾向なので、対策として分類を出来るようにしておく事

例 DNAウィルスかRNAウィルスか
消毒薬の種類、など

大問1 病原体と引き起こす疾患
プリオン、肝炎、ヒトパピローマウィルス、などについて
大問2 消毒、滅菌 今回は消毒薬がメイン

記述
B型肝炎のウィルスマーカー→臨床での意味
プリオンの消毒法
d値とは何か
培地充填試験法について

公衆衛生   学年平均66点→用語穴埋めOR論述で独特の問題。復元問題などを使用する必要あり。

レポート点20点分、テスト80点
マーク問題は30-35?問ぐらい(おそらく一問一点分)

国試より難しい細かい知識を要求する問題が三問程あり

前向きコホート研究、症例対照研究の計算問題もあり(標準レベル)これは毎年出ます

記述が4問ほどあり、うち2問はグラフや表をベースに記述する問題で難しい問題と感じました。

薬理病態Ⅱ  学年平均72点 
→変更点は、以前他の科目でも習った内容も問われたことです。循環器系担当の先生は、心電図の問題、代謝系(糖尿病、脂質異常症)担当の先生は、生化学(生物)の範囲のリポタンパク質のことを聞いてきました。
→循環器系は、検査所見や、薬物療法以外の治療法も聞いてきますが、薬の作用機序は詳しい知識は問われません。
→薬理は、対象の疾患にどの薬を使用するか、又は無効、禁忌なのか、どんな副作用に注意を要するかぐらいで、いいかと思います。
→代謝系の問題が、全体的に最も易しいのではないか、と思われます。
→一型糖尿病、二型糖尿病との違いや、糖尿病の合併症(急性、慢性)は頻繁に出題されます。違いや分類に注目している問題が多いです。
→薬の分類や作用機序から、薬の名前を問う問題はよく出ます。副作用も出ますが、代表的なものしか出ないと思います。
→白血病やリンパ腫の範囲は、薬の作用機序、作用点を問うてくる問題(標準薬の使用する際の注意事項は、標準~やや難です。
→病態に関する問題は、易しいと思われます。
→貧血の範囲の問題は、病態に関する問題、疾患に対して、治療薬を選ぶ問題が出ます。出題傾向は変わらないと思います。国試問題と類似した問題です。

演習科目(2年後期)
薬の作用(復習の演習科目) 学年平均70点
=本試験は実施されず、本試験1週間前に試験が行われ、評価は確認テストと平常点(提出物、出席)で決定。

再試対策は、日程の順にこなしていってもいいし、苦手な教科から対策してもいいと思います。教科のシラバスも再度確認しておくとよいでしょう。

名城大学(薬学部)は八事にキャンパスがあり、入試も東海地方私立ではN.1の人数が受けます。偏差値も58程度と高いです(関西地方だと、大阪薬科大学と同じくらいでしょうか)。東海地方の薬剤師数としても、評判の面でもNo.1であり、歴史から言っても、確立したところです。東海地方では、私立No.1の研究が行われ、優秀な教員がたくさんいることでも知られています。確かに進級は厳しいですが、進級できる=国試合格の図式が確立している大学でもあります。もしご子息で、薬剤師にしたいなら、なんといっても、東海地方なら名城大学でしょう。