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毎年、国試合格した当予備校の生徒さんに話を聞いていると、CBT対策をどれだけしっかりとやったかに尽きるのではないか、ということに話がつきるようです。つまりCBTをギリギリでパスして、進級するのは危険ということです。

CBTで落ちるのは、どの大学も少数になっていますが、簡単に合格できるからと、問題集を軽くしか対策していないケースが多いように感じます。問題集は薬ゼミのコアカリマスターがいいように思われます。コアカリマスターは青本と連動しているので、あれを徹底的にやるべきです(オレンジ本は、とっつきやすいのですが、内容が薄く感じます)(第5版以前がよいようです(第5版は一冊にまとめられ、分厚くなり、運びにくくなりましたが、内容的には、以前と同じなので、問題なしでしょう)。第6版からは、一問一答が消えてしまってしまい、使いにくくなっています。vol.4以前は、vol毎に、単元ごとに薄く三冊になっており、持ち運びにも便利でした。残念!)アイファでは昔から全ての版を揃えています)。

コアカリマスターと並行して行って欲しいのは、2、3年の時の、大学の授業の復習です。授業プリントを見直したり、定期テストを解き直したりすると、より一層理解が深まると思います。結局、4年の時しか、基礎からしっかりと学力を身に着ける時はないのです!

しかし問題があって、コアカリマスターを繰り返しているのに、なぜかCBTに落ちてしまったという方も中にはいます。調べてみると、答えを覚えてしまっているのです!それでは何回繰り返しても合格できません。答えを覚えるのではなく、プロセスを理解していかないと、いけません。コアカリマスターが自力では解けない方は、マンツーマンで指導してもらう必要があります。

コアカリマスターを、しっかりと対策すれば当然CBTに合格します。大事なのは、CBTに合格するのは、当然で、どれくらい余力をもって(=貯金を作って)合格できるか?なのです。それが青本を解くようになり、自力で解けるか?/ 卒業試験に合格できるのか?/国試に合格できるか?と連動してゆきます。卒試&国試に不合格になる方は、CBTをギリギリで合格した方が多いように思われます。つまり基礎力が足りないのに、進級してしまい、応用問題をひたすら解かなくてはならないはめに陥ってしまうのです。

CBT対策=国試の基礎力の養成。国試で難化しているのは基礎系分野。。。卒業試験に落ちたくない!国試にストレートで合格したいなら、CBT対策を全力でするべきではないでしょうか?

アイファ名古屋では、金城学院大学3年の薬理学Ⅱ、Ⅲの対策を実施しています。薬理学Ⅰは金城2年で実施されます。3年の前期で、薬理Ⅱ、Ⅲが実施(2教科になります)。後期に薬理Ⅳが実施されます。薬理Ⅱの教授のパターン(薬理Ⅰの定期テストを作っている教授)は、過去問を中心に対策しておけば、基本全て記述ですが、問題数が少ないので、十分対応できます。しかし、薬理Ⅲの教授のパターン(Ⅳも同じ教授が作成)は、全て記述で、Ⅰ、Ⅱとは比較にならないくらい問題数が増えます。理解していないと解けないセンスのよい問題になっています。単純に過去問を丸暗記しているだけでは、厳しいものがあります。よって薬理Ⅲの過去問は、基礎からやっておき、応用がされて出題されると覚悟しておくべきです。

アイファ名古屋では、金城3年の方に対して、現在この薬理学Ⅲを中心に現在指導をしています。基礎から指導→理解→過去問→予想問題の順番で指導しています。

金城学院大学3年前期の科目に、微生物があります。この教科だけは問題が回収される+先輩たちからの記憶したものを書いた復元が出回っていないため、金城の方は皆さん苦労されているようです。

対策としては、授業中で行われる小テストを、記述も含めて(配点が高いため)、しっかりと覚えることです。

アイファ名古屋では、長年塾生から聞き取りした微生物過去問データがあります。これを使い、毎年微生物の予想問題を作成して指導しています。アイファ名古屋で、今までのところ、この予想問題のお蔭で、再試になった生徒はいません。大学の友人の間に微生物のデータが出回っていなくても、アイファ名古屋にはあります。これも長年、薬学部の進級支援の予備校を開催してきたノウハウです。

3年の微生物の予想問題にご興味がある方は、お問合せ下さい。

大阪薬科大学は元々留年の少ない、関西を代表する薬科大学である。近畿大学、京都薬科に次ぐ地位を占めていると言ってもいいだろう。

その大阪薬科大学で、今進級の地殻変動が起きている。しかも深刻だ。。。今後同一学年で留年を繰り返し、退学になる生徒も大量に出てくるだろう。

では、どう変わったのか見てみよう。

2014年からの新カリキュラム改定により、つまり現在の2年から、それまではその学年の科目は全て取らないと留年というパターンだったのが、5教科まで持ち越し可能になった。しかも本試で30点を得点しないとその教科の再試は受けれない&持ち越し科目の数が、6教科になると、自動的に留年になるなどである。

つまり、今の2年からカリキュラム&進級の難易度が、がらりと変わってしまった。ここまでシステムが厳しくなったのは、国試の結果がいまいちよくないのが、原因だろう。大阪薬科の現役の国試合格率が、約6~7割、京都薬科で7割程度。システムの変更があまりに激しいので、現役の新カリキュラムの生徒&親御さんたちも、頭で分かっていても、体でよく分かっていない感じだ。今の1、2年生は正直かわいそうである。。。

指定校推薦などの公募推薦で入った方は、今年は30名ほどいる。入学したら、まさかこんなに新カリキュラムの進級が厳しくなっているとは思ってはいないはずだ。改めて、「薬学部というのは、そもそも理科好きのマニアたちが来る所だ」という事実を入学後に、痛感しているのかもしれない。

新カリキュラムになったことにより、5教科まで持ち越し可能となり、ギリギリで進級→上の学年で、多くの科目を落として留年する仕組みが出来てしまった。額制限があり、借金をもって上の学年に上がることができる→爆弾を抱えたまま、より厳しい荒波にもたれる→いずれ爆発(=留年)パターンである。留年はもしするなら、下の学年ほどよい。下手に上に進級すると、前年度の基礎がないまま、応用科目をやらなくてはならなくなる悪循環に陥る。危険である。その結果、当然だが留年が激増&多くの科目を抱えて留年する生徒が増えた。住宅ローンのような借金はやはり返せる時にきちんと返すのが正しい(進級と借金返済は構造が似ているので、比喩に使った)。銀行の計画通りに借金を返済する=支払い能力がある→さらに融資を受け入れることができる、と同じである。払えない人には、デフォルトや差し押さえのような強制的な措置を講じることもある。これは同一学年を繰り返し退学になる場合と似ている。

出席も特別スタッフが1人1人学生証をチェックして回るようになった。もう代筆などは使えなくなった。5回欠席するとテストを受験できない。これで結構、落単する生徒が増えている。

定期試験の過去問をオンラインで閲覧できるようになった。とはいえ、今は一年分しかない。過去問というのは、最低3年分はないと意味がない。それに昨年は全ての教科が公開されているわけではなかった。教授たちもいやなのだろう。なぜなら過去問を公にするということは、問題を作り変えなけれならないから、面倒なのである。教授たちの本業は研究であって、教育は義務である。「定期試験作成ごときに、多くの時間を使いたくない」、というのが、教授たちの本年だろう。過去問は、生徒間で、こっそりとやり取りをしている限りにおいて、教授は大きく傾向を変える必要はない。しかし公にされてしまったら、傾向を変える必要が出てくる。これは新カリキュラム学年の生徒にとって、過去問を入手するうまみが失われたことを意味している。定期試験の過去問をオンラインにして欲しいとは、父兄から出たリクエストらしいが、本当に愚かなことをリクエストしてくれたものだ。旧カリキュラム、つまり今の3年以上は、基本オンラインによっても、問題傾向が変更になることは基本的にない。本当に新カリキュラム学年(現在の1、2年)はかわいそうである。

繰り返しになるが、本試で30点を得点できていないと、再試が受けれない。本試が終わり、30点以下の科目が4科目あると、すでに4科目落単が決定したことになる。再試では絶対に全てパス、後期も限りなく落とす科目は0でいかなくてはならない。こんなことが可能なのだろうか???旧カリキュラムでは、本試で30点以下を本試でとっても普通に再試は受けることができた。だから無事に進級できた先輩たちもたくさんいたはずだ。旧カリキュラムの生徒たちは、新カリキュラムの後輩たちを見て、どう思うだろうか?「今下の学年にいなくてよかった。。。」と思うのが正直な気持ちだろう。。。

試験問題は当然記述中心。記号問題と違い、確実にどれだけ得点できているかは、本試が終わった段階で分からないことが多い。これも不安を煽る。本試でできていたつもりだったのに、結果を見たら、こんなに落ちていたのか。。。という方も多いはずである。

しかも、再試の際に、本試の復習をしようとしても、答案の返却もないため、復習が難しい。この数年は終了したら、回収されるようになっている。答えを丸暗記する生徒をなくするためである。そのため、復元問題が必要となる。本試に落ちたとしても、復習する問題も&答案の返却もないのである。当然、復元問題を持っている生徒と持っていない生徒では、今後の進級には大きな違いが出てきてしまう。

1年では、物理の教授が新しい方になった。試験が急激に難しくなった。大学受験で物理を選択していない指定校推薦入学の生徒にとっては、特に厳しいだろう。

最も過酷なものが、「薬用天然植物学」である。従来はⅠが2年後期、Ⅱが3年前期にあった。それが、1科目になり(=範囲が膨大に多くなり)、1年後期に実施されることになった!(1年かけて行われていたものが、半年でしかも1年の後期にギューギューに詰め込まれることになった。暗記が苦手な人は厳しい立場になった)。代わりに、従来1年後期に行われていた生薬学が、2年前期に行われることになった。(薬理学Ⅰ、放射の変更も厳しい。。。旧カリキュラムでは、薬理Ⅰは2年後期、放射は3年前期に行われていた。それが新カリキュラムでは、2教科とも、2年前期に詰め込まれることとなった。)

簡単に流れをまとめると以下のようになる。

今までは以下のようであった。

3年前期 薬用天然植物学Ⅱ、放射
2年後期 薬用天然植物学Ⅰ、薬理学Ⅰ
2年前期 漢方薬学
1年後期 生薬学

それが今回のカリキュラム変更で以下のようになった。

2年後期 漢方薬学
2年前期 生薬学、薬理学、放射
1年後期 薬用天然植物学

驚くべきは、新カリキュラムにおいて、1年の後期で行われている薬用天然植物学が、旧カリキュラムでは、2、3年で行われていた科目であることである。(=2,3年で行われていたものが、1年の後期の移動!)しかも繰り返しになるが、1年をかけて履修していたものが、半年履修に変わった(分量が倍化!)これだけでも、現在の1年が、旧カリキュラムにおける1年とは全く異なるものであることがお分かりだろう。

印象としては、全体的に重い教科が下の学年に降りてきていることである。意図的であるのか。。。

1年は上のカリキュラム変更がなくても、暗記科目が多い学年である。苦労するのは、生化学Ⅰ、物化Ⅰである(二つの科目とも膨大な暗記が必要)。そこに今回の変更である(通常1年かけて行われていた薬用天然植物学が半年で行われることになったわけだから、生化学、物化に暗記時間を使えなくなった!)。1年後期の暗記量が半端なく多くなり、留年数が今年は1年が30人になったのも無理はない(昨年は15人)。

もし1年で留年してしまった方がいたら、新カリキュラムは、旧カリキュラムは全く違うことに気が付かなくてはいけないであろう。「1年の前期から薬用天然植物学の暗記を準備してしないと、後期でまた留年する可能性が高い。1年の後期は暗記科目がてんこ盛りである。もしギリギリ進級したとしたら、2年前期で自動的に留年してしまう。。。」

よって、2018年度生の落単者が激増した。( )は落単者数。
1年の前期 植物学 (約50人) ※植物学は、高校生の生物分野(植物系)の復習
1年の後期 薬用天然学  (約200人!) ・物理化学Ⅰ(約50名)・生化学(約30名) 

さて、前期の本試がまもなく終わる。前期の再試期間は、8/23~8/31である。大量に落としていると、この短い期間で対策は厳しいだろう。

(追記)今後、大阪薬科大学が、定期試験の過去問をデータ公開化することになった。これは多くの生徒が過去問を集めることに熱心になり、学習時間が取れていないからであるが、やっかいな問題を含んでいる。大学側が公開するということは、もうその傾向は出ないということだからだ。名古屋市立大学では、生徒たちが、過去問のデータを作っていて、パスワードでアクセスできるようにしている。これは賢いやり方で、生徒側がやっている以上、問題傾向が変わる可能性は少ないということだ。いずれにしても、大学側による過去問データ開示はやっかいなことである。
 
(まとめ)
●1年の後期に、今まで2年、3年と1年かけて行われていた薬用天然植物学が移動していている(=2、3年で1年かけて行われていたものが、半年に凝縮。
●1年は、生化学Ⅰ、物化Ⅰがあり、ただでさえ、強烈に暗記量が必要とされる学年。
●薬用天然植物学の暗記量は倍になっているのに、期間は旧カリキュラムの半分になっているということ。
●もし1年で留年していたとしたら→「薬用天然植物学」を後期で前年度と同じように開始すると。。。=生化学Ⅰ、物化Ⅰの暗記の時間がなくなる、「もし生化学Ⅰ、物理Ⅰに集中すると=薬用天然植物学の暗記の時間がなくなる」
●旧カリキュラムのように、手つかずでも、再試に回して、追試でパスしようとすると、今年から本試で30点を得点していないと、追試が受験できない。
●生徒は上位層を目指すべき。大阪薬科で話すと、上位200位に入っていれば、ほぼ100%国試はパスできる。それ以降になると、?となる。

つまり。。。

「もし1年で留年したなら、前期から薬用天然植物学を準備していないと、また後期で時間がなくなり、留年する可能性大きい」ということになる。。「1年で留年したけど、前期は暗記科目が少ないから、後期からまた対策すればいいや」、と考えていると、もれなくまた留年の流れになる。。。

新カリキュラムは全く別物になってしまったことを理解しないといけない。

留年を繰り返して、年度数を超えると、退学。。。

2年に上がっても、試練は続く。。。分析化学、微生物が大きな障壁として立ちふさがる。ということは、1年の時の落とした科目を持って、進級すると、もれなく留年になる。。。

1年の方は知らないと思われるが、2年の、分析化学&微生物は、かなりしんどい教科である。。。

2年の分析化学は、「文章を50~60ほど覚えていないと、70点ぐらいしか取れない」というぐらい大量の暗記が必要な科目である。また微生物は今年から教授になった方が、基本英語で授業を進める(!)ため(パワーポイントなども英語)、ついていけない生徒が続出している現状がある(もしかすると、定期テストも英語で問われ、英語で答えるパターンになるかもしれない(微生物の教授は今年からなので、テストになってみないと分からない))。笑いごとではないぐらいの難化が2年で起こっていると考えるべきである。2年がこんなに難しくなっているのに、1年の科目でいくつか落単した状態で進級したら。。。

新カリキュラムでは、留年数は、2年でこのままいくと、50人を超えるのでないか、と思われる。

こう見ると、留年のリスクを抱える学年が見える。1年後期と2年前期だ。

本試で30点以上得点しないと、追試が受けれないという今回の変更も痛手である。本試で手が回らないからと、暗記科目をほぼ対策しない状態で、再試に回すと、追試が受けれなくなり、留年のパターンができてしまった。

カリキュラムの改悪のように思えるが、この流れは止まらない。

2021に新カリキュラムになるが、国試は新カリキュラムの年に、急激な難化をする傾向がある。2014には前年に約85%だった国試合格率が、60%になった。2021には、60%になるのか、50%代になるのかは分からないが、「一日でも早く進級&国試合格しておいた方がよい」のは間違いないだろう。

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毎年、大学の定期試験のデータベース作りに取り組んでいます。大学によっては、過去問が再試までなかなか出回らないこともよくあるようです(留年が多い大学でよくあり)。やはり定期テストの過去問&教授&カリキュラムの情報を「大学毎、学年毎、年度毎、教科毎」に分類して、データとして蓄積するのが大事です。非常に手間がかかる作業ですが、講師たちと夜遅くまで取り組んでいます。国家試験の参考書などは書店で売っていますが、大学の定期試験の過去問は売っていないですからね。テクノロジーの進化により、昔に比べると、過去問を集めるのは楽にできるようになったのかもしれません。ただその分、定期試験の内容は非常に高度なものになっています。愛知学院の薬学部などは、国家試験と比べものにならないほど高度な内容に、定期試験の内容がなっています。愛知学院は過去問が入手できないと、即留年というのは納得できます。

大阪薬科大学において、2018年に入学した生徒から、カリキュラムが変わり、例年は1年の留年数は10名以下だったのですが、なんと2年に上がる時の留年数は、25~30名(定員300名)!1年の留年数としては、同大学において過去最高の人数です。カリキュラム変更は、2018年度から変わっていますから、2年→3年はこれを上回ることは間違いありません。恐らく50名~になるのではないでしょうか?愛知県だと、名城大学が300名の定員で、上に上がる度に、どの学年でも約50名が留年するので、大阪薬科も名城のパターンになってきたということでしょう。大阪薬科大学は、薬科大学なので、一年の時の一般教養を他の総合大学よりも、削減している状態なので、まだ楽ではないか?という認識が私にはありましたが、はっきりいって甘かったですね。ということは、偏差値の低い総合大学の薬学部ではこれ以上の進級基準の難化が行われるのでしょうか。。。(総合大学の留年の多さは、一年時の一般教養が多いかどうかが大きな原因です。)

〇大阪薬科では、2018年度入学の生徒からカリキュラムが変わりました。具体的には、二つあります。

1. 本試で30点を得点していないと、追試を受けることができない。
2. 3分の2授業に出席していないと、定期テストを受けることができない。

というものです。2は分かるとしても、1は非常に厳しいですね。。。教科が多いので、本試で落として、追試で合格するのはよくあることですから。

今後、大阪薬科でも、同一学年で留年を繰り返して放校(=退学)というようなパターンが出てきました。

「6年になり、弱い分野(特に物化生&薬剤など)が見つかり、不安を感じているので、指導をして欲しい。特に物理が苦手です。」というようなお問合せが多くなりました(特に金城学院の方からのお問合せが多いです。金城では5月から国試の大手予備校の授業が開始されるので、今スタートはいいタイミングではないでしょうか)。

アイファでは、オンライン指導で(週1~2回)、毎年、ご要望にお応えしています。オンライン指導の理由は、6年になり、非常に忙しく、通学の時間がもったいないという生徒さんたちのご要望を受けた結果です。ただしこの国試個別講座は、講師側の負担も半端ないため、例年通り少人数精鋭で行いたいと思っております。ご希望の方は、お電話にてお問合せ下さい。なお、この募集は、今年から新着情報には掲載しないことにしました(例年あまりに申し込みが多くなりすぎ、全員の方に対応できなくなっているからです。)106回国試から現行のカリキュラムが変更され、難易度が激しく上がることが予想されます。105回国試はその前哨戦となり、もちろん難化しますが、106回ほど難化していないはずです。第105回で合格しておかないと、薬剤師になれない可能性もあります。やる気のある方のみの申し込みを強く希望します。

(第104回国試のアイファ名古屋&大阪校の実績(14人中13人合格(既卒を6名含む))

2018年の11月に大阪校をスタート。当初は反応があまりなく、「大丈夫かな?」と思っていましたが、2019の3月から入塾が相次いでいます(名古屋校ではすでに定員に達しました(前期)キャンセル待ち)。大阪校では、現在(前期)において、8人の方が体験授業のキャンセル待ちになっています。大阪薬科大学、京都薬科大学、同志社女子大学、大阪大谷大学、摂南大学、神戸学院大学、兵庫医療大学、武庫川女子大学、姫路獨協大学の入塾の方の入塾が多い印象です。

なお、2019年度後期募集は8/1~9/30に実施します。当然前期募集よりも、受け入れ人数は少なくなります。実績ある講師を、入塾の手続きが完了された方から担当させてゆきます。講師の人数には限りがあります。定員になり次第締め切ります。なお、入塾を希望される方は、電話にて個別面談&体験授業のご予約(完全予約制)→入塾するかどうかのご判断となります(大阪校のお問合せ:072-668-6905)。

現在、前期募集中ですが、大阪校で面談をすると、だいたい一回に4組程度の面談をするような状態です(疲れますが、やる気のある方々と面談するとこちらも元気になります)。一回の面談&体験授業は、1時間30分程度となっています。1人でも確実に留年を減らしたいという思いで、面談を実施しています。

2019年から、完全相対評価になった以上、来年、再来年と国試は難化するのは間違いなく(2020は今年と同じぐらい、2021年の国試は新カリキュラムになって2年目となるため、最も難化すると考えられています。)その意味では、厳しい進級は、正しい路線に思えます。つまり進級できる=国試に合格ですから。進級が緩いが、卒試で落ちてしまう→国試に落ちるのは、最も厳しい措置と思います。国試浪人になると、翌年合格する保証がないからです。低学年で留年していれば、国試の学習の時間がとれ、基礎から学べます。大学側がやるべきは、二年、三年の進級をさらに厳しくして、進級できる=国試に完全に合格するパターンを作ることと思います。

現在入塾された、関西地方の生徒さん方の所属する関西地方の薬学部の一覧(他の地域は除く)

〇立命館大学
〇大阪大谷大学 
〇兵庫医療大学
〇同志社女子大学
〇京都薬科大学
〇摂南大学
〇姫路独協大学
〇神戸学院大学
〇神戸薬科大学
〇武庫川女子大学

などです。

上の大学リストを、偏差値でランキングをつけると以下のようになります(河合塾による)。

1.近畿大学55~60(大阪府)
2.立命館大学55~57.5(滋賀県)
3.京都薬科大学55(京都府)
4.大阪薬科大学52.5~55(大阪府)
5.同志社女子大学52.5(京都府)
6.神戸薬科大学50~57.5(兵庫県)
7.摂南大学47.5~50(大阪府)
8.神戸学院大学45(兵庫県)
9.武庫川女子大学42.5~46(兵庫県)
10.大阪大谷大学40(大阪府)
11兵庫医療大学37.5(兵庫県)
12.姫路獨協大学35(兵庫県)

注目して欲しいのは、7番目の摂南大学です。昔は名門として、トップランクを維持していましたが、今では偏差値50以下と、かなり低迷してしまったのが分かります。ストレートの進級は50%以下。。。昔の栄光はいずこに?という感じですね。
留年、休学、退学、卒延を含めて、この成績というのは、悲しいものがあります。「実際は何人中~人がストレート合格しているんだ?」と関係者ならば、誰でも聞きたくなると思います。

偏差値ランキング9番目の武庫川女子大学はどうでしょうか?ストレートの国試合格は、45%以下と思われます。進級で苦労する学生が後を絶ちません。女子大ということもあるのか、中レベル以下の基礎学力が足りないのが、この大学の特徴でしょう。武庫川女子大学は、約200人中50人が留年。。。25%の留年率です。高いですね。女子大だからと言って、進級の甘い金城学院と違います。4科目までは持ち越し進級できますが、5科目を取ったら即留年決定です。2019年から、完全相対評価になった以上、今後さらに留年を出さないと、今の合格率も保てないでしょう。実際前期の本試で、1人1人が保有する再試保有者の数は、関西Np.3に入るとの裏情報もあります。 次回の生徒募集は、2020の3/1~4/30になります(8/26/2019現在)。

話は戻りますが、「かなり関西地方の薬学部を網羅してきたな」という感じはありますが、まだいらっしゃっていない大学もあります。当然、二年、三年の方が多い印象です(1年生も増えています)。

今は面談&体験授業が終わると、通常はご帰宅してから、入塾する場合は、またご連絡を頂くのですが、その場で入塾を決められる方々が多い印象です。当予備校は、優秀な講師しか所属していませんが(実績を出している方しか残れません)、1人が担当する生徒数が基本限られているので、やはりその場で入塾される方々の気持ちは分かります。その場で入塾の規約用紙に記入され、提出され、初回の授業日程を講師と決めてお帰りになるような感じです。

先週、兵庫医療大学(薬学部)の方が3人入塾されました。皆やる気があり、教えがいがありますが、やはり要望は、「基礎から教えて欲しい」、でした。3人とも推薦で入学したパターンで、前提となる理科3教科を十分に学んでいないのでした。兵庫医療大学の定期試験の過去問を見ると、教科によっては、良問が出題されており、教授たちのレベルは優れた大学と、あまり遜色がないことが分かります。偏差値は低めですが、進級基準は全教科合格しないと、上に進めないという仕組みになっています。この仕組みは厳しいようですが、現在の国家試験を考えると、全て合格しないと上に進めないほうがベターです。大学によっては、例えば、大阪薬科大学などは、5教科まで持ち越し可能です。しかし再試について、非常に厳しい規則がが大阪薬科では2019からできました。結果として、仮に上に進んでも、多くの落単の科目を抱えた、かなり重症な状態で留年になってしまいます。それならば、下の学年で留年してやり直したほうが、まだよいと思います。兵庫医療大学の方は入塾される方が多いので、過去問も重点的に揃っています(入塾される方の多くは留年して入塾されるので、かなり過去問をお持ちです。それを塾で収取しているわけです)。

大阪校では、名古屋校と同じく、入塾された方の大学の定期試験の過去問の収集を実施しています。やはり過去問がないと、進級支援は不可能です。過去問分析→レジュメを確認→テキストを検索の順番で学習すべきです。やはり過去問がないと、進級に関して、大きなリスクを抱えてしまいます。当予備校では、過去問収集を当予備校の大きなミッションと考えています。入塾された方に必要な過去問を保証することが、私たちのような、進級支援の大きな魅力と考えています。過去問分析から、教授の出題傾向などもデータ化しています。講師はそれをもとに授業を行います。恐らく、これだけ過去問の揃っている薬学部の進級支援予備校は、ほぼ全国になりのでは?と自負しております。

また過去問をお持ちで、自分の作った答えが正しいか確認することもできます。間違った答えを覚えても意味はありません。

現在の成績は低くても構わないので、やる気のある方の入塾を希望します。

偏差値・国家試験合格率・学費・健康生命薬科学科・入試・教員・就職・入試科目・留年率・定期試験の過去問

CBTは、国試の基礎を問う試験です。4年生で実施されるため、ちょうど2、3年の基礎教科の内容を復習することができます(さもないと忘れていることが多いのです。)

CBTの合格基準は大学毎に異なります。問題となるのは、大学のCBT合格基準が甘い大学があるため、問題集にしっかりと取り組まない生徒が多いことです。仮に問題集にあまり取り組まないまま、CBTに合格した場合は大問題です。CBTにギリギリ合格したような場合、5、6年に残っているのは、いばらの道となります。

実際、国試に合格したければ、CBTの問題集にこそしっかりと取り組むべきです。国試で難化しているのは、基礎系の問題。。。つまりCBTで基礎を定着させておけば、国試に合格する可能性は飛躍的に伸びます。

問題集は、薬ゼミのコアカリマスターがお勧めです。これは非常によくできた問題集で、これから問題が出ているのではないか、と思えるほどの出来です。これにしっかりと取り組んでおきさえすれば、CBTの合格はもちろん、卒試合格→国試合格とつながっていくのです。

もし、CBTを対策しなくても、大学のCBTは合格するからと甘く考えている方がいたら、その方は、今後国試までいばらの道となるのは間違いありません。2019年から国試は完全相対評価になったため(=65%合格なくなった&禁忌問題導入(東海地方の私立大学生は、名古屋市立、岐阜薬科、静岡大学と競いあうわけです))来年、再来年と、急激な難化が予想されます。国公立の薬学部生たちが、今まで以上に対策するため(絶対評価の65%の時は国公立の方は舐めていたのです。完全相対評価は眠れる虎を起こしてしまったのです)、平均点は上がる可能性が大です。合格者数は、枠があるため、国公立に合格を奪われる偏差値50程度~以下の私立大学では、今まで以上に卒試で落としたり、留年させない限り、合格実績は大きく落ちてしまうことでしょう。国試浪人になってしまった場合、苦手教科がある場合は、翌年合格できる可能性は限りなく低くなってしまうでしょう。

アイファに入塾した生徒さんたちの所属する代表的な大学の留年比較をしたいと思います(2→3年の留年数に絞ります)。

薬学部では、2年次の進級が最も厳しいです。

各大学毎の比較をしてみましょう(3年に上がれなかった生徒数です)。これらは噂・評判の類ではなく、現実の数字です。

東海地方&関西地方&関東地方の薬学部留年数を比較してみますと。。。(  )は2年生の学年の人数。

①名城大学…50名(300名中)
愛知学院大学…50名(150名中)
金城学院大学…5名(150名中)
④鈴鹿医療科学大学…非公表(100名中)
⑤岐阜薬科大学…10名(100名中)
大阪薬科大学…50名程度(300名程度中)
⑦京都薬科大学…50~70名(400名程度中)
⑧大阪大谷大学→非公表(110名程度中)
⑨兵庫医療大学…約40名(150名中)
武庫川女子大学…約50人(200名中)
⑪同志社女子大学…約10人(124名中)
⑫姫路獨協大学…20人
⑬横浜薬科大学…約60人(300人名中)
⑭昭和大学…約30名(約200名中)

①の名城は、例年50人程度を留年させています。しかし母体数が300名ですから、6人に1人が留年する計算になります。

②の学院は、例年は40名程度でしたが、2018は50名となりました!3人に1人が留年する計算となり、恐らく東海地方では、最も多く留年している計算になります。3つ理由があるでしょう。1つは、それだけ留年させているということは、2019年から国試が完全相対評価になったのが、影響しているのではないかと思われます。2つ目に、この留年が多い大きな理由として、学院の定期テストが、教科によっては国試よりも難しいことが挙げられます。つまり落単する生徒の数が桁違いに多い→結果として大量の留年が出るという図式です。学院に関しては、たかが定期テストではなく、定期テストの方が国試よりも難しい教科があるので、ご注意!という認識を持つべきです(名古屋市立大学、名城大学よりはるかに難しいです)。特に分子生物でしょうか。薬理系は連番教科で教科の数が多いため、一旦落とすと、上にも薬理があり、分量が多すぎ、対策できずに落単→留年のパターンがあります。3番目の理由として、過去問が、他の大学と比べて、非常に入手が難しい。。。学院では、留年数が多いため、お互いに蹴落としあう図式になっていて、本試で過去問は限られた中でしか流通しません。再試になると、なんとか回るのが例年のパターンです。クラブに入っていないかったりすると、全く過去問が入手できない→落単→留年のパターン。当予備校の生徒が、今まで全て失敗なく進級できているのは、この過去問のストックがきちんとしているのも大きいでしょう。過去問が入手できない生徒が、アイファではちゃんと入手できるのです。塾に入って、留年を未然に防いだ方がどれだけよいでしょうか?1学年に在籍可能な期間は、2年まで。2年目だめなら、退学・放校です。この50人の留年生の中には、相当悲惨な結末にあう生徒も含まれているだろう。

③の金城は、5名。。。なぜでしょうか?①や②と比較すると、あまりの少なさに驚きを覚えます。。。関西の⑩武庫川女子大学と比較してみて下さい。武庫川は200人中50人が留年します。金城では、CBTや卒業試験で大量に落とすのでしょうか?このままで大丈夫でしょうか?以前は10名程度はいたと思いますが。他大学が留年数を増やす中、なぜか留年数を減らしています。関西の武庫川女子大学でも、50人留年がいます。他大学が留年数を増やすのは、国試率を上げるためであり、金城が留年数を減らしているのは、「他薬学部と違い、うちは女子大だから、留年がほぼなく安全です」というイメージを植え付け、たくさんの入学生を欲しいからではないでしょうか?しかし、もし留年を限りなく抑えた状態で、国試を受けたら、大量に国試浪人が出るのは明らかです。実際、金城の国試を大きく、落としているのは国試浪人生の存在です(現役の合格率は悪くありません)。これはあまり言えませんが、金城の国試浪人は、基本学力が全然足りないため、2浪以上になると、全然合格しなくなります。つまり「薬学部を卒業したのに、薬剤師になれない」というあのパターンになってしまうのです(金城で2浪以上になると、そうなる可能性大です)。実際、2014年に薬剤師国家試験が急激に難しくなり、金城は誰も落とさないまま受験したら、国試の結果は屈辱の38%でした!あれが再びある可能性があります(2019年度から完全相対評価になりました。上位層が頑張って平均点を上げたら、65%を得点していても、合格できないのです)。そうならないために、以前やったように、卒試で半分落とす方法をとるかもしれません(今後はそれ以上落とすかもしれません)。金城は2,3年の有機化学の授業が緩いため、本質的な学力がないまま進級している方が多い印象です。結局、進級が緩い分、卒業試験で大量に落とされるなど、大変なことになってしまいます。

④の鈴鹿は、非公表。なぜでしょうか?留年者や退学者により、母体数が減っているからでしょうか?怪しさがあります。今のままでいくと、壊滅的なほどに留年を出さないと、国試の一応見栄えのよい合格率は出せなくなるのかもしれません。留年数は公表できないほど、多いはずです。 2019から国試は相対評価になり、2020はその二年目になります。今までの流れを見ていると、システムが変わると、一年目は様子見、二年目は思いっきり難化させたり、合格率を下げるというのが、流れとなっているため、愛知学院が留年を大量に出しているのは、むしろ現状を正しく認識しているように思われます(2020年の国試受験生は大変でしょう)。つまり愛知学院は、進級できる=国試合格という名城の正当な流れを汲んでいるように思えます。むしろ金城の留年数の低さはおかしいと思えます。鈴鹿の非公表はありえません。

⑤の岐阜薬科大学は、10名。。。驚きですね。。。あの岐阜薬科でこれほど留年数がいるとは。新カリキュラムで、スパルタなカリキュラムになってしまいました。国家試験合格100%を目指しているのでしょうか?持ち越しは3科目まで。本試で30点以下だと再試は受けられない。3年の薬理の授業では、青本の薬理がテキストになっているなど、私立以上に厳しいですね。岐阜薬科のように、元々優秀な国公立で、これほど進級を厳しくしてしまった時に中堅以下の私立大学は、岐阜薬科と国試で戦う運命にあることを理解しなくてはなりません。私は岐阜薬科は薬剤師国家試験の合格100%を狙っていると思います。今の国試は完全相対評価になったので、岐阜薬科のような大学が、大きく平均点を引き上げてしまうのは、容易に考えられます。他の国公立でもスパルタなカリキュラムを採用する大学が増え、このような優秀&進級が厳しい大学が、薬剤師免許をごっそり取って言ってしまうのはあり得るかもしれません。しかも国公立大学の卒業生が就職するのは、ほとんどが製薬会社。。。つまり薬剤師免許がなくても就職できるのです。彼らが会社に勤務している間は、免許は塩漬け状態です。当然国は、「~年には、すでに~人の薬剤師免許を出してました」という一律的、画一的な見方しかしませんから、塩漬けされていようがされていまいが、免許を出したという事実は変わらないと見るのです。相対評価になってしまった以上、上位層に頑張られて、平均点を上げられた日には、太刀打ちする術がないことを、中堅以下の私立大学は理解しなければなりません。

⑥の大阪薬科は母体数が大きいですね。1/6の割合です。今(2019)の2年から下が新カリキュラムの学年ですから、留年は劇的に増えていきます。進級の基準が激しく難化しました。今の段階で、大阪薬科の中だけで、学年毎に留年数を出すと、当然1年が最高数となっています。来年は2年が最高の留年数となるでしょう(恐らく60人ぐらいでしょうか)。今の1,2年は旧カリキュラムとは全く変わってしまったんだ、という認識を持たなくてはいけません

⑦の京都薬科は、関西の優秀な薬科大学。分母に対して考えると、確かに留年数は多いですが、比較的少ないと言えます(1/8強の割合。学院の1/3とはえらい違いですね!)京都薬科大学では、前期、後期の再試験が、それぞれ5個まで(選択科目はここには含まれない)と決められています。また、再試験に落ちてしまった場合は、次の年にもう一度その試験を受けられる試験制度が存在します(これを「再々試験」と呼びます)。この試験制度を使える科目数は、1、3、4年次は1年間で4つ。2年次のみ2つとなっています。この試験でも落ちてしまった場合は留年となります。

大阪大谷大学は、約110名中50人留年。。。ちなみに卒業試験も50人落とします。。。大阪大谷大学の留年表記は悪質です。最低在学年数6年を超えた学生を留年者数としてカウントするため、どこかで留年したとしても、6年たつまでは留年数としてカウントされず、一見留年数が少ないように見えるのです。ホームページ上では、2019年において、在学する留年者数は73人となっていますが、これは6年を超えて、まだ在籍している生徒の数なのです。表記の仕方としては悪質で、留年数を少なく見せる方法にたけています。三重県の鈴鹿と似た感じがします。卒業生の方にお聞きしたら、将来つぶれる大学と内部で冗談交じりに言われているそうです。偏差値は40です(河合塾調べ)。大阪薬科は関西地区にある12の薬学部のうち、ランキング10位です(下は兵庫医療大学37.5、姫路獨協大学35です。)大阪大谷大学は、今後どうなるのでしょうか?今後偏差値の低い大学は、抜本的なことをしない限り、将来はない気がします。

⑨兵庫医療大学は、偏差値37.5(河合塾調べ)ということもあり、関西圏の薬学部の中ではかなり留年率は高い方です。3年から4年次もある程度、留年するため、結局6年間、留年せず進級できる人は、半分くらいです。理由はやはり、進級基準が厳しいからで、その学年の全教科の単位を取得しないと、進級できないためです。自ら限界を感じ、退学を選ぶ生徒も多い学校です。
有機化学や天然薬用物を落単する人が多い印象です。

⑩武庫川女子大学は、約200人中50人が留年。。。25%の留年率です。高いですね。それも毎年留年数がこれから増えてゆくそうです(今年は80人以上留年しそうだという裏情報があります)。女子大だからと言って、進級の甘い金城学院と違います(金城は、できない生徒は、最後にずばっと落とされます。怖いですね。)ストレート進級が45%以下の状態です。4科目までは持ち越し進級できますが、5科目を取ったら即留年決定です。一番の問題は、武庫川は女子大で、留年者が多いということもあるのか、過去問を入手するのが難しいことです。女子大特有の陰湿さがあり、友達に過去問を渡したがらない雰囲気が濃厚な学校です。アイファには、過去のデータ&過去問があります。興味を持つ方はお電話でお問合せ下さい。

⑪同志社女子大学の、留年数は少ないですが、この10人は留年をどの学年でも繰り返し、退学になってしまうような方々です。システムを見ると非常に厳しく、2年の有機化学Ⅱ(前期科目)は、範囲が恐ろしく広く、他の大学(例えば大阪薬科大学で3年生前期に履修する内容まで含まれています)とは比較になりません。有機化学の過去問を見ると、大問数が多く、反応機構を書く問題なので、難易度は高いです。やはり有機を本試で落とす生徒が多く、再試験がないため(上の学年が本試験を落とし過ぎたため、有機化学のみ再試が廃止に...)そのまま落単します。

⑫姫路獨協大学は、2年の留年数は20名ですが、一学年の定員が極端に少ない大学です(ちなみに募集定員は150人)。国試の実績が悲惨であるため、誰も入学したがらないからです。2020年一年の入学者数がなんと34名!経営的に大丈夫なんでしょうか?現在でも姫路の国試合格して薬剤師になれるのは、35%程度と言われています。しかし、姫路では現在でも、低学年になればなるほど、入学定員の数が減っているため、指導が成立せず、今後さらに国試合格者は少なくなるのではないでしょうか。予備校で個別指導を受けながら進級するなら、分かりますが、自力で進級するとしたら、国試は相対評価ですから、悲惨な目になるでしょう。

以下の姫路の入学人数の現象を見て、どう考えられますか?

〇令和2年・・・34名
・・・
〇平成29人・・・入学数73人
〇平成28年・・・入学数49名
〇平成27年・・・入学数60人
〇平成26年・・・入学数85人

今年令和2年の入学者数は、34名ですよ!この激減している理由は!?ちなみに、標準修業年限卒業率(%)は、33.3~49.3%(ストレートに進級できる率)。姫路は、今後入学数を増やせないなら、薬学部の経営が厳しくなる可能性ありかもしれませんね。「来年何人入学するか」それが見ものです。

⑬横浜薬科大学は、神奈川県唯一の(2020年の4月から湘南医療大学がスタートしますから、唯一ではなくなったしまいますが)薬学部単科大学です。偏差値は45で、ほぼ関東地方で合格しなかった方が行く大学になってしまっています。
本試の合格点は60点。持ち越しは1年は7単位まで、2年は5単位までとなっています。教授たちも試験に出題するところを、授業で指定していますが、それでも基礎学力が足りなくて、落単する生徒が後を絶ちません。横浜薬科の留年数は今後激増すると思われます。2019年度の卒業試験の結果が出たばかりですが、その結果が驚愕的なものです。前年度までは定員約300人中245人が合格していました(合格率81%)。それまでもほぼ同じ成績でした。ところが今年の卒業試験の結果はなんと51%!つまり300人中170人しか合格していないのです。この卒業試験の結果、大量の生徒が6年をもう一度することになりましたが、卒業試験に落ちた方々は、なんらかの対策をしない限り、今後薬剤師になれない可能性も濃厚になってきました。一番の問題は来年の国試から新カリキュラムになってしまうことです。つまり今年より、来年の卒業試験のほうがはるかに難しくなってしまう可能性があるのです(新課程ですからね。今年卒試を落とした方はどうするのでしょうね?まさかこんなに卒試が難化すると思っていなかったでしょう。しかし今年は完全相対評価になり2年目、しかも来年から新カリキュラムということを考えると、今年の国試、来年の国試は今まででありえないほど難化するのでは?というのは想定できたはずです)。卒業試験にパスできずに、6回生を何度も繰り返して、退学になってしまったり、なんとか卒業できても、新課程の難易度の高い国試に何度も落ちて、あきらめてしまう可能性があるのです。やはり完全相対評価というのは、底辺大学には厳しい。。。なんせ薬学部は偏差値で見ると、トップは70、底辺は35なのです。国試の難易度はトップに合わせられます。合格枠は決まっていて、得点の高い方から合格になります。ということは、底辺大学の方がいくら頑張っても、それ以上に上位大学が頑張り、平均点を引き上げたら、不合格になるということです。そのような無茶苦茶なことがまもなく国試で起こるわけですね。分かりやすく例えると、駿台ハイレベル模試を偏差値70から35の高校の生徒が受けたとして、上位から枠が決まっていて、上からとるとしたら(60~65%程度)、どんな結果が出るでしょうか?ということですね。

⑭昭和大学は、比較的優秀な大学ですが、学部長が変わってから、留年数が増えています。1年時の留年数は、14人/200人、2年時には、30人/200人です。昭和は、医療系しか学部がないのですが、1年時には、優れたコミュニケーションの取れる人材を育成するという意味で、全員が寮生活になります。医学部、歯学部、薬学部の学生が、共同生活をするのですが、コミュニケーションの問題が大きく、相性が良い場合はいいのですが、そうでない場合には、人間関係で苦労する可能性があります。進級するには全教科をパスさせなくてはならず、進級するには、なかなか厳しい大学と言えます。しかし、進級していけば、ほぼ国試にパスできるので、いい大学と言えるのではないでしょうか。ちなみに、学部は異なりますが、私的な意見ですが、昭和大学の歯学部は、歯学部の中で最もコスパのよい大学ではないでしょうか?

結局、絶対評価から相対評価に移行していくと、上位に有利で、下位に不利な仕組みが出来てしまうのです。

現在は、国家試験では、225点獲得者は全員合格。ただし大きく難化して、225点を上回るものが少ない場合は、相対評価を行い、一定人数の薬剤師を確保すする(一定人数の条件は非公表)。この場合は、225点以下でも合格者が発生します。第106回からは、新カリキュラムになり、完全相対評価になることが決定しています。

再試・追試を受けるにしても、どうしてもその年に留年すると分かれば、休学するのもある意味、有効ではあるのではないでしょうか?予備校に通うなりして、体制を再度整えればよいのです。

最後に、絶対→相対評価に移行して、どうなったかと言うと、大学入試の偏差値の高い大学ほど有利な状況が生まれつつあるということです。上位、中位、下位と大学偏差値ごとに分けると、上位が独占、中位はスパルタ式に鍛えられ(ここは期待される分厳しくされるでしょう)、下位は留年だらけにして、何とかしてストレートで受験させないようにするのが、大学側の今後の指針でしょう。「上位が有利で、下位を食う」のが相対評価の形だからです。もはや資格試験ではなく、選抜試験になってしまったのです。

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