2020年度は、オンライン授業&オンラインテストで、大幅に留年数は減りましたが、2021年度は、かなりテストが厳しくなっています。留年の増加が良そうされます。
2021年度の傾向を見ると、前年度と比較して、大量の科目を落として留年する人が増えているように感じます。これは、大阪医科薬科だけでなく、他の薬科大学でも同じです。
大阪医科薬科の話に戻ります。
大阪医科薬科大学が、定期試験の過去問を公表するようになって以来3年間、公表した過去問から、出題問題を出す傾向は著しく下がっています(公表されるので、問題を作り変える流れになるのは、当然ですね。)
今の低学年は、高学年が低学年だった時より、進級基準が比較できないほど厳しくなっています(詳しくは以前書いたブログをご覧下さい)。
問題は、同一学年の留年限度年数が2年なので、1年目に大量に試験を落としてしまうと、2年目ではたして挽回しにくいことです。
留年するにしても、1年目で落とす科目数を2年目でカバー出来る範囲内に抑える必要があります。
留年するが、翌年確実に進級したいなら、以下のパターンでしょう。
1年目の留年時には、前期に落としても1科目(理想は前期で落とす科目は0科目。後期が本番で、前期は前哨戦に過ぎないわけです。前哨戦で負けているようでは、後期の本番の試験を勝ち抜けるでしょうか?無事に進級したいなら、理屈としては、前期で落とすのはあり得ないです)、後期でも落として、持ち越し科目の限度数を超えて、後期で留年決定、というような形にしておかないと、前期&後期と大量に大量に落としてしまっては、翌年無事に進級出来る保証はないでしょう。
さらに、今の低学年が大変なのは、本試で30点を取らないと、その科目は、試を受けれない仕組みですね。。。これが最も大きな進級を阻む障壁かもしれません。
今の低学年は、カリキュラムの前倒しが既に行われていることも忘れてはいけません。ですから、1年の後期でも、以前とは比較に出来ないほど大変です。
まとめると。。。
留年するにしても、
1.1年目に落とす科目を最低限に抑えること。
2.公表されている過去問からの出題は基本抑えられるため、自分でテストの情報収集を工夫すること(コロナ下大変ですが。。。)
3.本試で30点を取らないと、30点以下の科目は再試を受けられないので、本試で30点はなんとしても取ること。
4.今の低学年は、今の高学年が低学年だった時とは異なり、カリキュラムの前倒しが行わていることを覚えておくこと。
科目で言うと。。。
進級が特に大変な2年に絞って話をすると。。。
〇2年の薬理は苦手な人が特に多い科目ですが、問われている薬の知識が広いため、暗記に苦労する傾向があります。病態と薬理で被る範囲(ホルモン等)もあるので、病気の機序と薬の作用を合わせて勉強することで、効果的に学習することが出来ると思います。
〇2年の生化学の傾向について書いておきます。生化学は、8割ほどがDNAの構造、複製、転写翻訳から出題されているように感じます。この範囲は、構造以外は、覚えることが意外と少ないので、DNA複製機構や転写翻訳の流れをしっかりと理解することが重要です。特にその中でも、核酸とアミノ酸の構造、修復機構、翻訳過程については、一つの大問になっているので、力を入れる必要があります。
コロナ下での授業形態になり、これで2年目が終わろうとしています。必要とされる学力は以前より高くなり、進級に必要な情報は、
情報は、以前のようには、簡単には入りません。留年をする人の多くは、一人でやるべきことを抱え込み、孤独に学習しているのが大変です。
いきなり学習を開始するのではなく、まずは進級をサポートしてくれる環境を最初に手にいれるべきではないでしょうか?