愛知学院1年の数学は、対面テストはありませんが、解答して提出するスタイルの週1の課題があります。
15回授業があり、今週の課題も含めて、あと5回あります。ラスト回が、オンタイムのオンラインテストの可能性もあります(ラストのテストについては、課題提出形式テストになる可能性もあります)。
直近の課題の締め切りは、あす木曜日です。最近指導をお願いされる塾生の方々が増えてきました。なかなか歯ごたえのある問題です。
非常に苦労している生徒さんたちが多いそうです。まだ木曜日の課題を提出していない生徒さんたちも多くいるそうです。
数学の課題を解く上で必要となる背景の知識について書いてみます。
〇背景の知識として高校数学3(微分・積分)をある程度(教科書の例題がスラスラ解ける程度)習得出来ていれば、それほど抵抗なく出来るはずです。
微分方程式自体は、高校の教科書に載っていますが、指導要領上必須ではないので、扱った高校、扱って無い高校様々なはずですから、大学もそこはわかっていますね。
ですから、数学3を受験科目としていない大学の授業では基礎的な高校内容から指導しているはずです。愛知学院でも同様です。
ただ、数学の習熟度は学生ごとに差が恐ろしい程、差があるのが問題です。
仮にですが。。。
グループA
受験レベルの数学3までやった事がある(入試問題の微積分がある程度解ける、部分点は狙える)
グループB
数学3は高校で履修していたが受験レベルは無理と判断して捨てたが定期試験レベルはなんとか出来た。(ドリル演習で扱うような計算はなんとかなる)
グループC
数学3を履修していないまたは履修したが、赤点、再試験の繰り返しで卒業までたどり着いた
の3グループに分ければ、
Aの層はほぼ勉強しなくてもついていけるはずです。極端な話、ノートだけ借りて勉強しても合格点は取れると思います。Bの層は途中からキツくなるが、予習、復習をきちんとすれば恐らくパス出来ます。(ただしこの層はあくまで高校時代の貯金を使っているだけなので、根本的に勉強習慣がない学生は進級と共に地獄を味わうはずですが)
Cの層で理転した、再受験等で全く履修してない学生は状況が様々で一概になんとも言えないですが、受験時点で数学3を出題しないなら大学としてはこの様な学生でも一通り履修できるようカリキュラム設定をしているはずなので、初回授業からきちんと予習し復習すれば恐らくついていけます。理転、再受験の学生は比較的予習、復習の習慣が出来ている学生が多いイメージなので意外に苦戦する学生は少ないかもしれませんが。
一番問題なのはCの層で赤点再試験で高校を卒業してきた学生です。なんだかんだで高校は下駄を履かせてもらって卒業したかもしれませんが、実質未履修層とレベルは同じな上、中途半端に聞いた事があるため、油断して真面目に講義を聞かない、課題も友達のを写して終わりで自分で類題を見つけて解決しようとしないなど姿勢そのものに問題がある事が極めて多いからです。
もちろん中には高校時代の悲惨さを思い知って反省し、勉強する習慣から根本的に改善した学生も居るかも知れませんが、極めて少ないと思います。
薬学部の場合、医学部、歯学部と違い、理論化学など数学を使う科目も多いので、数学で借金すると、専門科目が理解出来ず落第に至る可能性は高いと思います
(今回の課題の分析(12/10(木提出)))
問題の中に小問があります。
(1)が微分方程式を導け
(2)が導いた微分方程式を解き、一般解を求めよ。計算過程も知ること
(3)が微分方程式の解を用いて、初期値の80%になる時刻を求めよ
という問題でした。
多分満点が一回あたり8点満点
8点満点なら配点は2ー3ー3点か2ー2ー4点、2ー4ー2点という配点と思います。
数学らしい知識は(2)からしか使いません。(1)だけならなんとなくで立式したものにたまたま点が出た程度の事だと思います。
その科目の到達目標として、これぐらい解けて欲しいと大学の先生は考えていらっしゃるようです。(ただの計算として出しても良いのに、敢えて薬の減少速度と絡めている事から察することが出来ます。)
ただ解けないから課題にしているというよりは、大学がコロナのため納得いく授業を提供出来ないから成績評価の為にレポート形式にした→色々調べて自習をして欲しい&興味を引くような工夫をし文章題にした→結果、要点が分からず、悲惨な点数を取っていく学生がいるというような流れでしょう。