過去問というのは、2つに分類されます。1つは、教授が過去問を配布してくれ、個人的に教授から入手する場合。もう1つは、教授が過去問を回収するため、テスト終了後に、生徒同士で覚えている問題を紙に書きだしておく場合になります。
1つ目の教授が過去問を渡す場合ですが、これは過去問を貰えるので、生徒が安心するのは危険です。過去問を配る理由は、教授にやる気があり、難易度が高い問題を出題するため(専門のやる気のある比較的若手の先生はこの傾向があります)、過去問を配布して対策させておかないと、平均的が大きく下がるのを防ぐためです。
2つ目の教授が定期テストの問題を回収するのは、多くの生徒が過去問を丸暗記するのを防ぐため&同じ問題を、また出題したいためです(本音を言うと、丸暗記するのを防ぐためというより、テスト問題を作り直すのが面倒くさいからというのが本音でしょう。教授の本業は研究ですから、教育は義務というなり、教授の本音は授業なんか早く終わらせて、研究室で研究したいのが、大半の教授たちです)。
以上の現実を踏まえておきましょう。
では過去問は必要か?進級の場合には、絶対に必要です(もちろん復元問題も含みます)。
過去問なしに、定期試験を受験するのは、大学受験で例えると、赤本なしで、大学受験するようなものです。
留年をする人を見ていると、多くの場合において、2つのパターンに分かれます。1つは過去問を入手しないで定期試験を受験する場合、2つは過去問の使い方が間違っている場合です。
間違っているとは何でしょうか?それは答えを丸暗記する場合、あるいは過去問があっても、安心してしまい、問題を解かない場合です。留年する人をみていると、どちらかというと、丸暗記で切り抜けようとしますが、対策する教科数が多すぎて、手が回らずに、テストを落としてしまい、留年のパターンが多いように思えます。
つくづく痛感するのは、進級は、以前もブログにも書きましたが、「借金返済ゲーム=住宅ローン返済」と同じ原理であるということです。
住宅ローンの場合、銀行はローンする年数により、月毎の(ボーナス含む場合もあり)返済額&計画を決めます。それに応じて、返済者は月毎に、確実に返済をしていくわけです。長年に渡り、返済していく→返済の履歴=信頼になります。信頼とは、この人には、返済能力がある、ということです。すると、さらに融資を銀行に依頼しても、金額が妥当であれば、銀行は融資してくれます。
どうですか?すると、持ち越し科目を持っている人は、上の学年で留年する可能性が高い理由が分かります。つまり難易度の低い下の学年でさえ、持ち越しがあるなら、上の学年にいくと、教科数が予定されているよりも増えてしまい、対策できる能力を超えてしまうしまうのです。
最後に過去問の正しい使い方について。
〇早い段階で過去問を入手する(愛知学院では試験直前で過去問を配布されることが多いですが、これは辛いでしょうね。。。)→過去問を分析して、どこが出ているかを確認する→教科書の出ている部分を検索して、プリントも併用して学習する→最後に過去問を解き、学力の定着具体を確認する→過去問で合格点が取れれば、別の教科を対策
上の流れをすることにより、最少の時間で対策が出来るようになります。1学年で対策すべき、教科数が非常に多いです。教科書を全て終わらせる→過去問を対策していたら、時間が足りなくなります。過去問の丸暗記も教科書を全て対策してから、最後に過去問を解くのも、両方間違っています。現実的ではありえません。