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薬剤師という職は、安定を求める女性にとって非常にバランスのとれた仕事ではないでしょうか?(私見です)

先日大学の同窓会があり、出席してきました。私(=代表)は団塊Jr.世代に属し、今年45歳になります(気持ちは25歳のままですが。。。)私は女性が多い学部(英文科)出身なので、ほとんどが女性だったわけですが、中には大学卒業以来初めて出会う人たちも多くいました。私の世代は、戦後において、大学受験数最高です。河合塾、駿台、代ゼミなど、どこの予備校でも、浪人は今の5倍ぐらいいました。それが故に、大学受験の倍率は熾烈を極め、私立の最も偏差値の低い大学でも、最低倍率は7倍・・・最高は、確か早稲田大学で、50~60倍ぐらいありました。私が高校の時は、世の中がバブル経済の後半で、「とにかく大学に入れ。入ればエリートだ。企業で一生今まで通り食っていける。」と教えられました。ところが、どっこい、大学に入学する1992にはバブルが終了し、在学中に小泉政権の元、規制緩和などが進み、非正規社員が増大しました。就職する時には、就職氷河期一期生として、今まで経験したこともないような、就職難に直面したのです。企業の中核には、団塊の世代(1947~1949生まれの世代。今70歳ぐらいの方々です)がいて、銀行はバブルの借金返済にあえぎ、1997から始まった消費税2%アップで、5%になり、世の中は一気に不況になりました。どの企業も、採用人数を従来の3分の1に抑え、団塊Jr.世代の就職も大学受験と一緒で、熾烈を極めました。団塊Jr.は3分の1が今も未婚、非正規や引きこもりもたくさんいます。この世代の人数は、団塊の世代よりも、20%ぐらい少ないぐらいで、このボリュームを誇る世代は以後ありません。実際Jr.世代を最後に、以後は急速に、人数は減っていくのです。

さらに2019からは、多くの団塊Jr.の女性のお子さんが、大学や専門学校に入り始めます。昔の知り合いの女性数人と話をしていたところ、子供の学費が深刻な問題であることに気づきました。つまり2019は厚生年金のアップ、残業規制の開始、消費税10%の開始の年なのです。よほど大手のエリートでバリバリ働いているか、手に職のある方を除いては、給料は増税によって下がってゆき、余り金がなくなっていくのです。私は今後日本の中間層は本当にゆとりのなくなっていくのではないか、と危惧しています。

現在、よく少子化の話が出ますが、これも分かりやすく言うと、団塊Jr.にお金が回らなかったために、子供が生まれていない(産んでも1~2人)のが、大きな原因なのです。Jr.以外に、団塊とほぼ同じぐらいのボリュームの世代がいないために、この世代が団塊並みに子供を産まない限り、将来の少子化の緩和は不可能だったのです(バブル崩壊後は、団塊の消費に日本全体が甘んじてきました。2017の3月に団塊は完全退職。次に潤沢にお金を使える世代はいないのです)。

企業が借金の返済を優先して、団塊Jr.の雇用を3分の1に絞ったために、今どの企業でも、Jr.世代の人数は少ないはずです(もちろん中途採用が多いところば別です。)2012~17にかけて、団塊の世代が完全退職になり、職場では一気に人数が足りなくなり、若手の雇用に走っていますが、若手の数が少ないため、超大手以外は、十分な雇用が出来ずにいます。

さて、先ほどの同窓会の話に戻りますが、口々に皆がこぼしていたのが、「自分たちの世代は、競争が激し過ぎて、専門性を身に付けられなかった」ということです。分かりやすく言うと、大学の学部を選べなったということです。競争が厳し過ぎて、受かったところに行けという指導がされました。その後、世の中が激変したわけで、日本がまさか、こんなに景気が悪くなるとは、予想できなかったわけです。同窓会に来ていた女性で結婚している女性の子供は少ない印象でした。

今の世代の女性の方は、まさかこれから景気が劇的によくなるなどとは思えないと思います。はっきり言って、男性の収入をあてにして、ライフプランを考えられる時代は終わりました。共働きの時代の到来です(専業主婦という言葉は遠い将来死語になるのかもしれません。)女性が自立して生きていくためにも、若いうちに変に浮かれないで、地に足をつけて、専門性(手に職)を身に着けて欲しいと思います。一生自力で食べていける基盤を獲得するように、若い時に努力すべきです。(若さのみで浮かれてしまうことがどれだけ愚かなことか!)医学部、歯学部、薬学部、看護学部などと、手に職系の学部は実はそんなに多くありませんが、薬学部はベストではないでしょうか?女性の薬剤師は、結婚するにしても男性側も大歓迎で、独身で行くにしても、十分稼げ、仮に離婚しても(あまり考えたくないですが、今は離婚が多いので、考えざるを得ないことです)、自力で、子供を大学まで入れる学費を稼ぐことができます。子供を産んでも、産休が取れ、子供の手がかかるうちはアルバイトとしても大歓迎されます(アルバイトで稼げる給料は、女性のアルバイト代としては恐らく最高額に属するのではないでしょうか?女性にとって薬剤師という職は「起き上がりこぼし」のようにも思えますね。どう転んでも起き上がれるので、安定感抜群という意味です。)今の世代の女性には、多くの団塊Jr.の女性が出来なかった手に職を身に着けて欲しいですね。

薬剤師という仕事は、もともと薬の専門家で、医師に薬を教える仕事です。社会的にも尊敬される仕事です。しかし業務内容が医師とは異なり、厳しくありません(はっきり言って楽です。女性に向いています。)出産しても、パートとして働け、恐らくパートとして稼ぐお金はパート代としては最高です。これだけ全国に多くの薬局がある以上、働く場所に困ることはありません。薬剤師免許を取るためには、大学で厳しい勉強をしなくてはなりませんが、免許を取れば、退職もなく働くことができます。開業することもできます。最初に苦労して、後から楽するか、最初に楽して、後から苦労するか。どちらがいいかは、私もこの歳になり、身に染みて分かるようになりました。