必須&理論は、昨年と比較した難易度でいうと「かなり難化」。例年と比較しても、「難しめの難易度」であったと言えるでしょう。
必須の全体的な難易度は、例年通りか、やや難しいレヴェルでした。注目すべき点として物理に関しては、pH計算や活量計算、液体クロマトグラフィーのイオン化法が出題されました。病態に関しては、箱ひげ図といった受験生の穴をつくような出題が多かったと思います。その他には衛生と薬剤は、細かい知識を問う問題もありましたが、できる問題を確実に得点していけば、それほど大崩れすることはないように思われます。必須予想平均得点率は75~80%程度だと予測します。
理論は例年以上に難易度が高く、その中でも特にNMRの構造解析と薬剤分野はかなり難化しました。薬剤分野は2-コンパートメントやwell-stirred modelといった、あまり出題頻度の高くない計算問題が多く、カバーしきれていなかった受験生も多かったと思われます。また製剤分野でも与えられた式を用いて解答導く問題や、中々答えを絞りきれないような問題が、出題されていたのでこの分野では一辺倒の知識だけでは太刀打ちできなかったように思います。その他にも物理では電気浸透流、衛生では酸化と過酸化物価に関する深い理解を要求される問題、病態のカプランマイヤー法の計算など見慣れない問題が散見され苦戦した受験生も多いと思います。薬理や衛生、病態に関しては例年どおりの難易度だと予想されるので理論予想平均得点率は55%程度だと予測します。
本日は、試験初日ですが、お問合せのお電話をかなり頂きました。ご希望の方は、お電話にてお問合せ下さい。人数が定員に達し次第、締め切りとします。