昨年度はコロナ初年度ということで、どの大学でも、オンライン試験・もしくは課題が課されました。
問題は、なんと専門科目においても、多くの大学で、オンライン試験・課題で済まされてしまったわけですが、コロナという体験したことがないもののために、大学側も苦肉の策だったのでしょう。多くの薬学部生にとっては、ただ進級するだけなら、昨年はラッキーに思えたかもしれません。。。
しかし問題は今年度です。
今年度はネット授業が完全に定着しているため、オンラインでの授業→対面での試験という流れとなっている大学が多いようです。昨年のように、専門教科をオンライン試験・課題などで通していたら、その大学の国家試験の合格率が撃沈してしまいます。昨年2、3年の方は、今後のCBT→卒業試験で苦労する可能性が大です。。。本当は理解していなくても、進級出来てしまった可能性が高いわけですから。
アイファでも、昨年度以前のデータに関してお問合せが増えています。当然それらの多くは、低学年の方々が多い印象です。また既卒・6年の方からのお問合せも、昨年度とは切迫度が違います。
昨年最も精神的に厳しかったのは、1年と6年だったでしょう。6年は国家試験対策をする中、コロナという未曽有の環境を迎えてしまい、1年は入学したらいきなりネット授業になってしまったわけです。
そして今年も1年と6年は厳しいままですが、今年度の難易度は比較にはならないのを、ご存じでしょうか?昨年の1年は入学して授業はオンラインとなったものの、多くの試験でオンライン試験や課題で済んでしまった方が多かったのです。今年は、基本オンライン試験→対面試験の流れが多いと思われます。6年に関しては、昨年度の国試は、新カリキュラム初年度&完全相対評価の初年度だったわけで、初年度というのは、どの試験もそうですが、作る側が様子見ということで、合格率を絞ってきたり、難易度を激しく上げてこない傾向があります。しかし今年度は国試2年目。。。過去を見ても、薬学部が4→6年に移行した時の2年目の国家試験が、初年度の80%代→2年度は60%になったのを覚えている方もいらっしゃるかもしれません。2年目は思いっきり難易度を上げてくるパターンが薬剤師国家試験の過去のデータを振り返ると見えるのです(もちろん可能性が高いという意味です。)
そのため、恐らく、今年度の6年生は、どの大学も、昨年度とは比較にならないほど、卒業試験で落としてくる可能性があります。
もちろん低学年での留年者数も増えるでしょう。。。昨年度がオンライン試験&課題で専門科目が済んでしまった場合、昨年度のデータはほぼ意味がないものとなる可能性があります。前年度以前のデータがないと厳しいでしょう。。。今の2,3年で、前年の教科を持ち越して進級した方もすでに留年のリスクがあります。
CBTの難易度も昨年度は、多くの大学のアイファの生徒から聞くところによると、模試並みのレベルという答えがほとんどでした。CBTも難化してきている。。。つまり2、3年の内容がしっかりと定着していないと、CBTで落ちる可能性もあるわけです。
コロナ初年度に簡単に進級出来てしまったつけは、生徒側にまわってくるのはほぼ間違いないでしょう。
今年から、昨年の反動が来るのではないでしょうか?