金城学院大学は、名古屋にある女子大薬学部です。進級は名古屋の中で最も緩く、2年の留年数でも、5名しか落ちていません(2018年度)。
ところが、金城学院の卒業試験は、他にはない過酷なシステムです。
なんと合計3回卒業試験が実施されます。
2019年度の卒業試験の日程&合格基準を見てみましょう。なかなか過酷な内容です。対策は大変です。こういうデータは早めに見ておいた方が後々のためになるでしょう。
〇第一回目・・・期日:2019年12月2日(月)、3日(火)→結果発表 2019年12月6日(金)
クーリング締め切り:2019年12月6日(金)
合格基準:第二回目を受験することを前提に、65%以上得点し、足切り(注1)を免れた場合
学生への合格発表:2019年12月9日(月) 17時(予定)
、
〇第二回目・・・期日:2019年12月12日(木)、13日(金)
クーリング締め切り:2019年12月16日(月)9時
合格等の基準:「合格」、「不合格」、「保留」に3分類する。
1)合格・・・卒試一回目、二回目の両方を受験し、次のa)、b)のいずれか1つ以上に該当する場合
a)2回の試験の平均点が60%以上得点し、足切り(注1)を免れた場合
b)卒試二回目を65%以上得点し、足切り(注1)を免れた場合
2)不合格・・・2回の試験の平均点が50%に達しなかった場合
3)保留・・・「合格」あるいは「不合格」のいずれにも該当しない場合。すなわち、「2回の試験の平均点が60%以上得点したが、足切り(注1)の対象となった場合」あるいは「2回の試験の平均点が50%以上60%未満の場合」
学生への「合格者」および「保留者」発表:2020年12月18日 14時(ガイダンス14時15分)
〇第3回目・・・期日:2020年1月29日(水)、30日(木)
クーリング締め切り:2020年2月5日(水) 9時
合格基準:60%以上得点し、足切り(注1)を免れた場合
学生への合格発表:2020年2月7日(金) 17時(ガイダンス17:15)
(注1) 足切り
・必須問題・・・得点が90題の配点に対して70%以上であり、かつ、各科目の得点がそれぞれの配点の30%以上であること。
金城では、2014年2月にほとんど全ての学生に国試を受けさせたところ(つまり卒試はほぼ全員パスできるくらい簡単だったということですね)38%の国試合格率!(2014年度は薬学部6年制に完全移行して、2年目の国試の年。急激に難化した歳でした。全国でも国試合格率は前年度の80%代後半から60%になりましたね)・・・そこで金城は、翌年の2015年度は卒試で約半数を落としたそうです。さすがにクレームが来て、それ以降はそこまでは落とさなくなったようですが、しかし今後は分かりません。。。国試急激難化はまた確実に来ます。
この卒業試験の問題は、二つあります。
〇一つ目の問題・・・この卒試にパスしても、金城では国試に落ちるパーセントが高いこと。
〇二つ目の問題・・・三回ある卒試のうち、2回目までに合格しておかないと、三回目までになってしまうと、2月の初めまで卒試に拘束されてしまい、その結果、国試の学習が不足してしまい、結果国試に落ちる可能性が高いこと。
金城学院は女子大ということもあってか、普通学年の進級は極端に楽ですが、卒業は非常に大変です。これなら2、3年で留年させていたほうが、よいのでは?と思われます。結局、最初から留年数を出して精鋭のみ進級させていくか、金城のように6年までは簡単に進級させますが、最後に大変になるかですね。あなたならどちらがいいですか?