大阪薬科大学2年の前期の結果が、先週掲示板に貼りだされました。貼りだされるのは、実は初めてのことで、大阪薬科の持ち越し人数の多さを表しています。異例のことです。
今回の貼りだしは、2年前期のみで、1年後期(1年前期はほとんど持ち越しはありません)の持ち越しは、掲載されていません。特に、1年後期の薬用天然化学は、本試験の合格率が、10%を切っているほど厳しい科目です。上の学年では、2年の後期と3年の前期に分けて行われていたものが、1年の後期に集約されたものです。
今回の2年前期の発表の結果、留年が決まったのが、10名です。例年は5名程度ですから、確かに多いですね。
10名留年が前期試験で確定しましたが、それ以外にも、3科目以上持ち越した生徒の学籍番号が掲載されていました。
〇32名・・・3教科以上の持ち越し
(内訳)
←7名・・・5教科(まあ確実に留年するでしょう。。。)
←5名・・・4教科
←20名・・・3教科
はっきり言って、2年前期に落単などしてはいけません。前期に落としていて、どうして後期の難易度の高い科目をパスできるでしょうか?例えば、有機化学Ⅲという教科があります。担当されている先生が、膨大な量の反応機構を出題されます。他にも、分子細胞生物学は、暗記量が膨大です。
授業進度も2年と3年では異なります。今の2年から授業進度が早くなり、内容が増えています。今の3年生が履修している病態生化学も、なんと2年生の後期で同時に行われています。非常に厳しいですね。
2年後期には、漢方生薬実習もあります。実習が終わると、鑑定試験が実施されます。試験内容は、生薬を見て、「生薬名、薬効、薬能、薬用部位」を問われます。生薬は7つ出題され、5つ得点できないと、試験に落ちます。重要生薬と最重要生薬があり、最重要生薬が7つのうち2~5つ出題されます。最重要生薬を1つでも間違えると試験に落ちます。生薬の数も60個ほどあり莫大な暗記量です。非常に厳しいですね。
2年生は成人式がある年です。その成人式が大阪薬科大学では試験中にあります。試験を4日行い、成人式があり、試験を4日行います。当然、地方から来ている学生は帰省し、勉強する時間が限られるでしょう。ましてや年末年始は、催し事が多いため、勉強する時間は限られます。
今後も新カリキュラム学年の留年者数はひたすら増えていくでしょう。多いパターンは、1年で留年、2年で留年です。
先輩たちの進級基準は、新カリキュラム生にはあてはまりません。今の2年以下は。自分たちの運命を呪いながら、粛々と努力するしか、道は残されていないでしょう。