私立薬学部の留年生は、はっきり言って、恵まれています。留年すれば、落とした教科だけを翌年に履修すればよいのです。ところが、私立の医学部&歯学部は違います。1単位足りなくて留年しても、翌年は全ての教科を再度履修しなくてはなりません。しかも医歯薬学部は全て足並みをそろえて、新カリキュラム(=難化していく)になっていますから、毎年進級が厳しくなっています。ですから、私立の医学部&歯学部では同一学年を繰り返して退学(放校)が多発するのです。留年したら、翌年全教科履修しなくてはならなく、しかも進級基準は前年度よりも厳しくなっていくのです。これでは一回留年したら、無事に進級できる気がしませんね。どうです?私立薬学部の留年生の皆さん、恵まれていると思いませんか?
ただし油断は禁物です。私立薬学部の留年生は、多くの場合前期にあまり落としていないため、時間にゆとりがあり、後期にたくさん落としている方が一般的です。ですから私立薬学部の留年生は、後期の教科を前期の空いている時間に、予備校で先取りして対策しておくのが留年を繰り返さないコツです。もし時間にゆとりのある前期に、後期の対策ができないと、後期にまた前年度と同じ間違い(重い教科&暗記量が大量のため、全ての科目に手が回らない)を繰り返してしまう可能性があります。同一学年を繰り返すと、退学のパターンに陥りかねません。
やはり前期でしっかり貯金を作っておくのが、留年しない=国試にストレートで受かるコツなのでしょう。